放射線部は画像検査や放射線治療に携わる部門です。医療技術に関する最新の知識を教育・学会・研修等で養いつつ、チーム医療の一員として信頼される人間性豊かな質の高い診療放射線技師が22名業務に携わっています。
医療技術・機器の進化は目覚ましく、業務内容は日進月歩で高度化され、業務量は著しく増加してきています。しかし、妥協の許されない放射線診療の提供を求められ、安全かつ高品質の診療を提供しなくてはなりません。業務内容としては、各種検査(一般撮影・CT・MRI・血管造影・RI検査)と手術支援のための三次元画像作成などの画像処理、読影補助、医療画像情報管理、医療被ばく管理など多岐にわたります。また、当院は地域がん診療連携支援病院の施設指定を受けていますので、がん治療に必要な外科的手術・化学療法・放射線治療の三本柱で対応しています。その一つの放射線治療部門を最新鋭の装置を導入して充実した専門スタッフが携わり、患者さんと家族の気持ちに寄り添い安心・安全な高精度放射線治療を行っています。
施設認定 | マンモグラフィ検診施設画像認定 |
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大腸CT検査技術施設認定 | |
認定技師 | 第1種放射線取扱主任者 |
放射線管理士 | |
医用画像情報管理士 | |
検診マンモグラフィ撮影技術認定技師 | |
日本磁気共鳴専門技術者 | |
X線CT認定技師 | |
肺がんCT検診認定技師 | |
放射線治療品質管理士 | |
放射線治療専門放射線技師 | |
血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師 | |
救急撮影認定技師 | |
Ai認定診療放射線技師 | |
胃がん検診専門技師 |
(単位:件)
区分 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 |
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一般撮影検査部門 | 51,769 | 50,991 | 36,629 | 4,1584 |
乳房撮影検査 | 2,717 | 2,501 | 1,239 | 2,073 |
骨塩定量検査 | 1,707 | 1,152 | 1,168 | 1,266 |
血管造影検査 | 741 | 644 | 734 | 687 |
CT検査 | 22,744 | 21,370 | 21,282 | 22,882 |
MRI検査 | 8,902 | 8,376 | 6,694 | 7,629 |
RI検査 | 482 | 417 | 314 | 323 |
放射線治療 | 104 | 112 | 101 | 142 |
微量なX線を体に当てて胸部・腹部・骨・関節などを検査します。迅速・簡便な検査であるため、第一段階の画像検査として行われます。
専用のX線装置を用いて乳腺内の腫瘤や微細な石灰化を描出することができます。
標準撮影は圧迫版で乳房をはさみ圧迫を加え左右2方向の4回撮影を行います。また、装置の更新に伴い乳腺と重なり合ってわからなかった病変が描写できたり、重なって病変に見えていたものが正常だとわかる最新技術の撮影が行えるようになりました。
圧迫することで、以下3点の利点があります。
検診マンモグラフィ撮影技術認定を取得している診療放射線技師が撮影をしています。ご不明な点や質問等がありましたらお気軽に担当技師にお尋ねください。
頭部の周りを装置が回転し、弯曲した顔面(上顎・下顎・鼻腔など)、歯、歯根を展開して画像にします。
また同装置では頭部X線規格撮影(セファロ)も撮影でき、これは矯正治療に用いられます。
X線テレビ装置はX線で体内を透視して動画にて目的部位を観察しながら撮影を行う装置です。
主に胃X線透視検査、胃腸透視検査、脊髄ミエロ撮影、骨折・脱臼整復の検査が行われています。
当血管造影室では、医師、看護師、診療放射線技師等が患者さんにとって安全で、苦痛が少ない良好な検査、治療が行われるように放射線機器の安全管理と放射線防護の最適化にも努め日々努力しております。
検査種としては2台の装置を用い、全身の血管の造影検査から脳神経外科施行の動脈瘤のコイル治療等の脳血管内治療、循環器内科施行による心臓カテーテル治療や不整脈治療法、消化器内科施行のTACE(肝臓がんに対する血管塞栓術)など様々な血管内治療が行われています。
CT(Computed Tomography)とは、体内照射し透過してきたX線の量を厳密に測定した値を元にコンピュータで計算し人体の断面の画像を得る検査です。わずかなX線吸収の差も検出でき全身のあらゆる場所の診断に役立っています。さらに、コンピュータで画像処理することにより様々な方向の断層画像、3D画像を作成して診断価値の高い画像を提供しています。また、造影剤を使用することにより、血管3D(脳・体幹部・心臓)や病変の質を区別するために必要な情報を提供しています。当院では、320列ADCTと80列160スライスCTの2台と感染症ERの64列マルチスライスCTで検査を行っています。
MRIとは、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略称で、自然界には存在しない人工的に作り出した非常に強い磁石と電波を利用して、人体の様々な断面を撮影することができる画像検査です。そのためMRI検査では、X線による放射線被ばくはありません。当院では、PHILIPS製3.0T(テスラ)MRI装置と1.5T(テスラ)MRI装置の2台にて検査を行っています。
検査を安全に受けていただくため、予約時や検査前にチェックリストの記載をお願いしております。
※1.5T(テスラ)MRI装置は2018年12月に更新しました。
核医学検査は、放射線を放出する少量の薬(放射性医薬品)を静脈注射、服用または吸入していただきます。検査の性質上目的の臓器に薬が集まってから検査を行いますので、1~3時間お待ちいただく必要がある場合もあります。ほとんどの検査は専用ベッドで仰向けに寝ていただいているだけです。副作用も非常に少なくその安全性は確立されています。
エネルギーの低いX線を利用して骨の密度を測定する検査です。この検査は、骨密度や骨折の危険性を知ることができ、骨粗しょう症などの診断に役立っています。当院では、腰椎・大腿骨で測定を行っています。
放射線治療部門では2015年3月から治療を開始しました。放射線治療は高エネルギーの放射線を照射してがん細胞を消滅させたり小さくします。
切らない治療ですので、臓器の形態や機能を温存でき、身体への負担が少なくてすみます。全身状態がよければ外来通院で治療を受けていただくことも可能です。
放射線単独の治療だけではなく、手術や化学療法(抗がん剤)と併用した治療も実施しています。
また、完全に治すための根治的な治療だけでなく、腫瘍による痛みや出血を緩和するための治療など、疾患や症状に応じた治療を実施しており、安心・安全な治療を提供していきたいと思います。
役職 | 診療部長 |
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学会認定医等資格 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 |
役職 | 技師長 (医療技術局次長、医療の質・安全管理室参事兼務) |
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学会認定医等資格 |
役職 | 副技師長 |
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学会認定医等資格 |
ほか、技師19名