診療科・部門一覧

泌尿器科

ご挨拶

2022年10月1日より大津市民病院泌尿器科部長として着任いたしました長船 崇です。
1999年3月に滋賀医科大学を卒業し、大学で2年間研修の後は、滋賀、京都の病院で臨床業務に従事してまいりました。前任地では2011年よりロボット支援手術を導入し低侵襲で質の高い治療の提供に努めてまいりました。
同時に着任となりました河内 明宏医師、永澤 誠之医師、井上 健太郎医師とともに、自分の家族を診療するのと同じ気持ちで地域の皆様に寄り添った医療を提供できるよう努めさせていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

診療内容・特色

2005年4月からは安全かつ低侵襲で入院期間を短縮できる腹腔鏡手術中心の診療体制を導入し、2006年度以降は従来開腹手術で行っていた手術の90%以上を腹腔鏡手術に移行、2014年度からは手術支援ロボット「da Vinci surgical system」を導入しました。

病床数は15~25床で、常勤医師は4名です。

外来:月曜日から金曜日までの毎日初診・再診とも受け付けています。
手術:月曜日・水曜日・金曜日の午前・午後に行っています。

泌尿器集合写真

腹腔鏡手術

腹腔鏡手術を、副腎腫瘍・がん、腎腫瘍・がん、上部尿路腫瘍・がん、前立腺がん、膀胱腫瘍・がん症例を中心に施行しています。4~6個の操作孔を設置する従来の腹腔鏡手術よりさらに操作孔が少なく、術後の創部痛が軽微で創が目立たない単孔式(もしくはReduce port)腹腔鏡手術も副腎腫瘍・腎腫瘍で適応症例に、また、良性疾患の腹腔鏡手術にも積極的に導入しています。前立腺がんについては2014年6月より「ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺全摘除術」を開始、腎悪性腫瘍についても2015年5月より「ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術」を開始し術後成績も良好です。

内視鏡手術支援ロボットda Vinciについて

日帰り・1-2泊短期入院

日帰り・1-2泊短期入院による手術を包茎・尿路内視鏡手術(表在性膀胱がんなど)に積極的に施行しています。

平均的な入院期間

多くの手術で2~3週間程度の入院期間で治療が可能です。いずれの手術においても低侵襲性と早期術後回復が期待でき、安全な治療を心掛けています。

主な症例(手術)と件数(2021年度)

手術名 件数 手術名 件数
ロボット支援根治的前立腺全摘除術 36 経尿道的前立腺肥大症手術 11
ロボット支援腎部分切除術 13 経尿道的膀胱腫瘍切除術 42
 ロボット支援根治的膀胱全摘術 9 経尿道的尿路結石砕石術 55
ロボット支援腎盂形成術 6 経皮的尿路結石砕石術 2
ロボット支援仙骨膣固定術 11 その他経尿道的/経皮的手術 151
腹腔鏡下腎摘除術 4 陰嚢水腫根治術 2
腹腔鏡下腎尿管摘除術 9 高位精巣摘除術 0
腹腔鏡下副腎摘除術 4 膀胱尿管逆流症根治術 0
その他腹腔鏡下手術 9 包茎手術 7
開腹腎摘除術 0 前立腺針生検法 96
その他開放/開腹手術 19
  • 体外衝撃波腎尿管砕石術 約3例は上記手術件数に含めていません。

治療成績

1. 前立腺癌

最近は、腫瘍マーカー(前立腺特異抗原、PSA)やMRI検査により、早期に正確に前立腺癌の可能性が診断できるようになり、さらに前立腺針生検法を行うことで限局性前立腺癌の確定診断成績が向上しました。われわれは限局性前立腺癌に対して積極的に排尿機能や男性機能維持を心がけたロボット支援根治的前立腺全摘除術を2021年度末までに約 316例施行しました。特に術後3か月以内の尿失禁消失率が85%以上、と他施設や文献に匹敵する成績です。進行性前立腺癌の治療には、ホルモン療法、抗癌剤(ドセタキセル/カバジタキセル)による化学療法、放射線療法、手術療法、のうちから複数のオプションを組み合わせた集学的治療を行っています。

2. 腎(細胞)癌

標準治療の第一は癌の外科的摘除です。転移や周囲臓器への浸潤を伴わない腎限局性癌で、腫瘍径が小さければロボット支援腎部分切除術、大きければ腹腔鏡下腎摘除術というのが、手術療法の基本となります。再発も含めて、転移や周囲臓器への浸潤を伴う進行腎癌の場合は、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬、放射線療法、手術療法、のうちから複数のオプションを組み合わせた集学的治療の適応となります。

3. 膀胱癌

早期癌(表在性膀胱癌、筋層非浸潤性膀胱癌)は経尿道的切除術、筋層浸潤癌は根治的膀胱全摘除術が外科的な標準治療となります。早期癌は再発率が40%前後と高率であるため、適応があると診断されたケースは経尿道的切除術後に抗癌剤やBCGの膀胱内注入療法を追加することで、積極的に再発のリスク軽減や再発までの期間延長を図る追加療法を行っています。筋層浸潤癌の根治的膀胱全摘除術の術式は、現在積極的にロボット支援手術で施行しています。膀胱外浸潤や転移を有する進行性膀胱癌の治療は、抗癌剤(主にゲムシタビンやシスプラチン)による化学療法、免疫チェックポイント阻害薬、放射線療法、手術療法、のうちから複数のオプションを組み合わせた集学的治療となります。

4. 腎盂癌・尿管癌

膀胱癌と同じ組織型である尿路上皮癌ですが、早期に転移再発を生じやすく、泌尿器癌の中では予後不良な部類になります。標準治療は早めの腎尿管全摘除術で、ほとんどのケースが腹腔鏡下手術で行われます。転移を有する進行性腎盂尿管癌の治療は、抗癌剤(主にゲムシタビンやシスプラチン)による化学療法、免疫チェックポイント阻害薬、放射線療法、手術療法、のうちから複数のオプションを組み合わせた集学的治療で行われます。

5. 前立腺肥大症

サイズが大きいケース、内服治療が奏功しないケースでは、短期間の入院で経尿道的前立腺切除術もしくはレーザー核出術により肥大部分を除去する手術療法を行っています。

6. 腎・尿管結石症(尿路結石症)

経尿道的内視鏡観察下にレーザーで砕石を行う「fTUL」手術や体外衝撃波による砕石治療を中心に年間100例前後の結石の手術療法を施行しています。尿管狭窄症など尿路の通過障害を合併している場合は、内視鏡下手術や腹腔鏡下手術により尿路結石症の手術と同時に治療することもあります。

7. 女性固有泌尿器科疾患

近年本邦は高齢化社会となりつつあり、尿失禁や骨盤臓器脱(子宮膀胱下垂/脱)など、女性固有の泌尿器科疾患が増加傾向にあります。内服治療だけでは難治性の場合は骨盤底の再建手術が必要になることがあります。当科では2006年より低侵襲な腹腔鏡下再建手術(腹腔鏡下仙骨膣固定術)を開始、施設基準を取得し、現在まで約90例の経験を有しています。2020年度以降施設基準を取得して本術式もロボット支援手術に移行しました。

スタッフ紹介・学会認定医等資格

河内 明宏

役職理事長
学会認定医等資格日本泌尿器科学会理事、日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会理事、日本夜尿症・尿失禁学会理事、日本癌治療学会代議員、日本泌尿器腫瘍学会代議員、日本排尿機能学会代議員、日本小児泌尿器科学会評議員、日本泌尿器科学会専門医・指導医、泌尿器ロボット支援手術プロクター(膀胱・前立腺、副腎・腎)、泌尿器腹腔鏡技術認定医、癌治療認定医、日本排尿機能学会専門医、日本小児泌尿器科学会専門医、日本超音波医学会専門医・指導医

長船 崇

役職診療部長
(高度鏡視下手術トレーニングセンター長兼務)
学会認定医等資格日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、泌尿器ロボット支援手術指導医(プロクター)、がん治療認定医

永澤 誠之

役職医長
学会認定医等資格日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、泌尿器ロボット支援手術指導医(プロクター)、がん治療認定医

井上 健太郎

役職専攻医
学会認定医等資格

外来診療担当表

診療受付時間 8:30~11:30(診療時間 8:45~17:15)

  • 医師の都合により、休診または代診となる場合があります。予めご了承下さい。
  • 午後の診療は、原則として予約となっておりますので、詳しくは外来受付窓口へお問合せ下さい。
  • 赤字は女性医師です
診察場所 診察時間
1診 C2-6 午前 初診+予約制再診 河内 長船 長船 井上 永澤
2診 C2-5 午前 再診 井上 永澤
※第3週休診
3診 C1-3 午前 予約診
4診 C1-4 午後

募集・採用について

募集・採用についてはこちら