診療科・部門一覧

泌尿器科

診療内容・特色

京都大学医学部泌尿器科学教室の関連病院泌尿器科として1975年に開設されました。2005年4月からは安全かつ低侵襲で入院期間を短縮できる腹腔鏡手術中心の診療体制を導入し、2006年度以降は従来開腹手術で行っていた手術の90%以上を腹腔鏡手術に移行、2014年度からは手術支援ロボット「da Vinci surgical system」を導入しました。

病床数は15~25床で、常勤医師は5名です。

外来:月曜日から金曜日までの毎日初診・再診とも受け付けています。
手術:月曜日・水曜日・金曜日の午前・午後に行っています。

診療内容・特色

腹腔鏡手術

腹腔鏡手術を、副腎腫瘍・がん、腎腫瘍・がん、上部尿路腫瘍・がん、前立腺がん、膀胱腫瘍・がん症例を中心に施行しています。4~6個の操作孔を設置する従来の腹腔鏡手術よりさらに操作孔が少なく、術後の創部痛が軽微で創が目立たない単孔式(もしくはReduce port)腹腔鏡手術も副腎腫瘍・腎腫瘍で適応症例に、また、良性疾患の腹腔鏡手術にも積極的に導入しています。前立腺がんについては2014年6月より「ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺全摘除術」を開始、腎悪性腫瘍についても2015年5月より「ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術」を開始し術後成績も良好です。

内視鏡手術支援ロボットda Vinciについて

日帰り・1-2泊短期入院

日帰り・1-2泊短期入院による手術を包茎・陰嚢水腫・尿路内視鏡手術(表在性膀胱がんなど)に積極的に施行しています。

平均的な入院期間(2017年度実績)

多くの手術で2週間程度の入院期間で治療が可能です。平均入院期間は腹腔鏡下手術で15.8日、開腹手術で14.0日、経尿道的内視鏡手術で6.7日です。いずれの手術においても低侵襲性と早期術後回復が期待でき、安全な治療を心掛けています。

主な症例(手術)と件数

2017年度の1日平均外来患者数は57.2人、入院治療の平均在院日数は9.8日でした。2017年度の主な手術内容は以下の通りです。

内視鏡手術 経尿道的膀胱腫瘍切除術、経尿道的前立腺切除術、経尿道的・経皮的尿路結石砕石術など約210例。
腹腔鏡下手術 腹腔鏡下副腎/腎/膀胱全摘除術、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除/腎部分切除術など約110例。
開放手術 腎摘除術、膀胱全摘除術・尿路変更術など約15例。
その他の小手術および検査 前立腺生検、精巣摘除術、陰嚢水腫根治術、包皮環状切除術など約300例。
  • 体外衝撃波腎尿管砕石術 約30例は上記手術件数に含めていません。

治療成績

1. 前立腺癌

近年、腫瘍マーカー(前立腺特異抗原、PSA)を中心とした前立腺癌検診の普及により早期診断症例が増加傾向にあり、早期限局性前立腺癌に対する前立腺摘除の手術件数が増加しています。2014年度よりロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺全摘除術を開始し、平成29年度末までで約170例施行しました。これまでの症例の術後尿失禁については3ヶ月目の短期成績15%程度と他施設と比較しても良好な成績で常に尿禁制の早期回復を意識した術式工夫を行っています。早期癌で予後が良好と考えられる症例には、希望により性機能神経温存手術を行っています。転移癌、再発癌に対しては、内分泌療法の他、標準的な抗癌剤(ドセタキセル・カバジタキセル)を用いた化学療法を行っています。

2. 腎(細胞)癌

前立腺癌と同様、画像検診により早期に診断される症例が増加しています。標準治療は癌の外科的摘除ですが大きな腫瘍を除き腹腔鏡手術で治療可能です。部分切除で腎機能の温存が可能と判断される症例ではロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を行っています。近年、局所進行癌や転移再発腎癌に対する分子標的治療薬/ 免疫チェックポイント阻害薬の有効性が認められ、保険適応を受けています。当院では現在国内で使用可能なすべての薬剤を病状に合わせて積極的に使用しています。

3. 膀胱癌

早期癌(表在性膀胱癌、筋層非浸潤性膀胱癌)は経尿道的切除術、筋層浸潤性膀胱癌は膀胱全摘除術が標準治療です。当院では少しでも患者様の手術侵襲が少なくなるよう、筋層浸潤性膀胱癌のうち適応症例には積極的に腹腔鏡下膀胱全摘除術を施行しています。早期癌は膀胱に再発を起こしやすい、という特徴があります。経尿道的切除術のあとに抗癌剤やBCGの膀胱注入療法を行うことで、再発率の低下や再発までの期間の延長を期待できることがわかっており、当院でも積極的に行っています。診断時に転移を有する進行癌および術後の転移再発に対しては、有効かつ副作用が少ない薬剤(ゲムシタビン、シスプラチン、カルボプラチンなど)を用いた化学療法や、有効性が確認された最新の免疫チェックポイント阻害薬を中心に治療を行っています。疾患の状態と患者様のご希望に合わせて、入院もしくは入院と外来の併用で行います。

4. 腎盂癌・尿管癌

膀胱癌と同じ組織型の癌ですが、転移や術後再発を起こしやすく、泌尿器癌の中でも特に予後が不良です。標準治療は腹腔鏡下腎尿管全摘除術ですが、病状に応じて化学療法と手術とを組み合わせた集学的治療を行い予後の改善に努めています。診断時に転移を有する進行癌および術後の転移再発に対しては、膀胱癌と同様疾患や患者様の状態に合わせて化学療法/免疫チェックポイント阻害薬などを用いて治療を行います。

5. 前立腺肥大症

膀胱機能に問題が無く内服治療が十分に奏効しない場合は、経尿道的前立腺切除術を施行しています。

6. 腎結石・尿管結石

経尿道的腎尿管結石破砕術(TUL/ fTUL)、経皮的腎結石破砕術(PNL)、腹腔鏡手術など、成功率が高く短期間に砕石可能な術式を積極的に行っております。特に「fTUL」は軟性尿管鏡という細径の柔らかい尿管鏡を用いてレーザーファイバーを腎臓や尿管内へ挿入し、先端からレーザーを結石に投射することにより砕石する術式で部位を選ばず効率の良い治療が可能です。腎盂尿管移行部狭窄などの尿路通過障害に合併した腎結石の場合は、適応症例であれば操作孔が少なく術後の傷がほとんど目立たない腹腔鏡手術で結石摘出と狭窄治療を同時に行っております。

7. 女性固有泌尿器科疾患

尿失禁や膀胱下垂(膀胱瘤)など、女性固有の下部尿路障害症例が増加しています。内服治療で治癒する症例から骨盤底形成手術を必要とする症例まで様々な重症度があります。当科では、骨盤底形成手術において低侵襲な腹腔鏡下手術(腹腔鏡下腟断端仙骨岬角固定術)を2006年より導入、現在は適応症例であれば操作孔が少なく術後の傷がほとんど目立たない腹腔鏡下手術も積極的に行っています。

スタッフ紹介・学会認定医等資格

七里 泰正

七里 泰正

役職診療部長
(院長補佐、診療局次長、高度鏡視下手術トレーニングセンター長兼務)
学会認定医等資格日本泌尿器科学会認定専門医・指導医、日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」術者認定医、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」手術指導医(プロクター)、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本泌尿器内視鏡学会評議員

徳地 弘

徳地 弘

役職医長
学会認定医等資格日本泌尿器科学会認定専門医・指導医、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」術者認定医

増井 仁彦

増井 仁彦

役職医長
学会認定医等資格日本泌尿器科学会認定専門医・指導医、臨床研修指導医、日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」術者認定医、日本ロボット外科学会専門医(国内B)、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本老年泌尿器科学会認定排尿管理相談員

牧野 雄樹

牧野 雄樹

役職医長
学会認定医等資格日本泌尿器科学会認定専門医・指導医、臨床研修指導医、日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」術者認定医

大塚 光

大塚 光

役職専攻医
学会認定医等資格

外来診療担当表

診療受付時間 8:30~11:30(診療時間 8:45~17:15)

  • 医師の都合により、休診または代診となる場合があります。予めご了承下さい。
  • 午後の診療は、原則として予約となっておりますので、詳しくは外来受付窓口へお問合せ下さい。
  • 赤字は女性医師です
診察場所 診察時間
1診 C2-6 午前 初診 交代制 七里 交代制 七里 牧野
2診 C2-5 午前 再診 徳地 増井

徳地もしくは

増井

3診 C1-3 午前 牧野
4診 C1-4 午後

交代制

(第1,3,5週)

募集・採用について

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