診療科・部門一覧

救急診療科・集中治療部

診療内容・特色

救急診療科の紹介

救急診療科としてはER型救急とドクターカー、集中治療室という3つの業務を担当しています。常勤医は5名おり、1人は呼吸器内科、1人は循環器内科、1人は感染症科出身で、それぞれ専門医を所得後に救急科へ転科しています。救急科専門医は3人、集中治療専門医は2人います。

ER型救急

2001年よりERおおつを名乗り、年間救急搬送数約4000例、救急外来受診患者数約12000例を、24時間365日体制で受け入れています。断らない救急を目指し、帰宅可能な軽症患者から集中治療を要する重症患者まで、すべての緊急受診患者様の診療を行っています。

ドクターカー

2023年11月よりキーワード方式のドクターカーの運用を開始しました。平日の8時半から17時まで、大津市内の重篤な疾患の恐れのある救急要請に対して現場へ出動します。ドクターカーには重症疾患の診療に長けた救急診療科医師と看護師が乗車し、地域住民の救命率向上を目指します。

集中治療室(ICU)

断らない救急を可能にしているのが、高度な医療を行うことができる集中治療室の存在です。。当院ではERに来院した患者様が重症であった場合には即座にICUへ入室し、各科主治医と議論のもと、患者様にとっての最善となる治療を提供します

県内に4施設しかない日本専門医機構認定の集中治療科専門医研修施設に指定されており、24時間体制で集中治療医が専従し管理しています。

ERやICUの指導体制が気になる医学生・初期研修医・医師の皆様へ

当院のERは滋賀医大と京都府立医大の救急医学講座と連携して維持されています。常勤医は5名おり、2人は救急科出身ですが、1人は呼吸器内科、1人は循環器内科、1人は感染症科出身で、お互いの長所を生かしながら日々の診療を行っています。どの先生も非常に丁寧に指導していますが、これだけ出身母体がバラバラなことが大きなメリットとなり、呼吸不全も循環不全も外傷も稀な感染症も、すべて最善の治療を指導することが可能です。

ドクターカーにも希望すれば同乗していただくことができます。将来ドクターカーなどの病院前診療にかかわることがなくとも、人生で一度でも見たことがあるだけで医師としての視野は広がるのではないでしょうか。

また、当院の救急研修の最大の特徴は、市中病院における集中治療室内の研修が行えることにあります。大学病院ではない市中病院の集中治療室専従研修は非常に珍しいと思います。集中治療専門医2名を含めた救急集中治療医が常駐し、時折ミニレクチャーを受けながらいろいろな疾患を間近で体験することができます。非常に好評となり、当院研修医だけでなく滋賀医大からの外部研修先として多くの研修医の先生も受け入れており、1-2/月の研修医の先生が切磋琢磨しています。市中病院の集中治療室研修の最大の利点は経験できる症例の多さにあります。PICCを含めた中心静脈カテーテルや動脈ラインを多く経験し、人工呼吸器やエコーに毎日触れ、時にはECMOなどの高度医療機器と戦うことにより、医者としての自信がつき、将来どの科に進むことになろうとも決して無駄になりません。

また、コロナ禍では多数の重症患者を県内全域から受け入れました。コロナに限らず人工呼吸器では呼吸状態が保てない患者には積極的にECMOを導入し、人工呼吸器管理数・ECMO管理数ともに県内で最大多数を誇りました。ECMOの挿入・管理・離脱に至るまで経験することができます。

その一方で、救急診療科内の労働環境は非常にホワイトで、主治医となることはないため全員が完全なシフト制で勤務しており、有給休暇も年20日すべて所得することができます。オンオフがはっきりするように皆で協力して、今後も今の労働環境を維持していこうと思っています。

ICU

ICU

ICUエコー

ICUエコー

PB980

PB980

V500

V500

連続脳波

連続脳波

スタッフ紹介・学会認定医等資格

千葉 玲哉

役職救急診療科診療部長
(集中治療部診療部長兼務)
学会認定医等資格日本内科学会認定内科医、日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本集中治療医学会認定集中治療専門医、日本化学療法学会抗菌化学療法認定医、日本結核病学会結核・抗酸菌症認定医、日本救急医学会認定救急科専門医、日本版DMAT隊員(統括DMAT)、災害医療コーディネーター、臨床研修指導医

八塩 章弘

役職医長
(集中治療部医長、臨床研修センター医長兼務)
学会認定医等資格日本救急医学会認定救急科専門医、日本集中治療医学会認定集中治療専門医、日本版DMAT隊員、臨床研修指導医

井藤 英之

役職医長
学会認定医等資格感染症専門医・総合内科専門医・certificate of tropical medicine

杉谷 勇季

役職医長
学会認定医等資格日本内科学会認定内科医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本救急医学会認定救急科専門医、日本版DMAT隊員、臨床研修指導医、JMECCインストラクター

重見 拓弥

役職専攻医
(集中治療部専攻医兼務)
学会認定医等資格

太田 凡

役職非常勤医師
学会認定医等資格日本救急医学会認定指導医、日本救急医学会認定救急科専門医、京都府立医科大学救急・災害医療システム学教授

志馬 伸明

役職非常勤医師
学会認定医等資格救急科専門医・指導医、集中治療専門医、麻酔科標榜医・専門医・指導医、感染症専門医・指導医、抗菌化学療法認定医・指導医、外科周術期感染管理教育医・認定医、ペインクリニック専門医、呼吸療法専門医、小児麻酔認定医、腹部救急教育医・認定医、小児救急スペシャルインタレストメンバー、インフェクションコントロールドクター(ICD)、広島大学救急集中治療医学教授

濱中 訓生

役職非常勤医師
学会認定医等資格日本救急医学会専門医・指導医、日本集中治療医学会専門医、日本医学放射線学会放射線診断専門医、日本内科学会認定医、麻酔科標榜医

藤野 光洋

役職非常勤医師
学会認定医等資格日本内科学会認定内科医、日本救急医学会救急科専門医、日本集中治療学会認定集中治療専門医、JATECインストラクター、ICLSインストラクター、日本版DMAT隊員

大野 博司

役職非常勤医師
学会認定医等資格日本救急医学会認定救急科専門医、日本集中治療医学会認定集中治療専門医