診療科・部門一覧

臨床工学部

臨床工学部 理念

  1. 臨床工学技士法を遵守し、生命維持管理装置を扱う専門技士としての意識を持ち、全ての業務を通じて医療安全への配慮を怠りません。
  2. 積極的な学会活動や教育セミナー参加を通じて、治療技術に関する知識・技術の吸収に努め、最高の技術提供が行えるよう日々研鑽に心がけます。
  3. 他医療職、関連診療部門との連携に努め、チーム医療に貢献します。
  4. 患者さんおよび家族と接する場合、接遇に留意し、社会通念を持って誠心誠意対応します。

臨床工学部 紹介

臨床工学部 紹介

取得資格

資格 人数
臨床工学技士 16名
看護師 2名
臨床検査技師 1名
ME専門技士 2名
体外循環認定士 2名
透析療法認定士 6名
呼吸療法認定士 8名
DMAT隊員資格 2名

業務実績

業務実績 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度
ECC 25 12 14 20 19
ECMO 3 11 1 4 6
IABP 24 30 21 15 28
IVUS/OCT 162/- 160/- 147/39 175/12 148/10
Ablation - - 17 39 63
PM implant 35 39 35 46 52
PM/ICD/CRT-D check 419 459 469 439 598
CRRT 92 98 95 85 71
CART 14 3 9 8 15
PE 0 0 8 19 17
LCAP/GCAP 16 60 90 51 17
PBSCH 8 4 7 4 0
MEP/SEP/ABR/AMR 5
CPAP import 26 51 45 38 18
da Vinci 23 59 56 73 69
Spine navigation 14 27 11 5 2
RFA 15 22 32 18 32
Shunt echo 11 21 21 106 137

業務内容

概要

近年、医学の進歩に伴い、医療機器も大きく進歩してきました。今日では医療機器なくしては、日常の医療は成り立たないと言っても過言ではありません。しかし、医療機器の便利さは時にしてもろ刃の剣にもなりうります。特に生命維持装置などの医療機器は、正しく操作し、正常に動作しなければ、治療に役立たないばかりか、命を危険にさらしてしまう可能性があります。

臨床工学部では、高度化する医療に対応すべく、業務を「循環器部門」、「呼吸・代謝部門」、「血液透析部門」、「ME機器部門」、「手術室部門」の5部門に分け、組織的かつ専門的に活動できるよう体制を整えています。また当直を2015年6月から開始し、24時間365日 迅速に対応できる組織として活動しています。

概要チャート

部門紹介

循環器部門

心臓カテーテル業務

心臓カテーテル治療を行う際に、血管内超音波(IVUS)や光干渉断層装置(OCT)を用いて冠動脈の断層画像をリアルタイムに詳しく調べています。当院では臨床工学技士がIVUSやOCTの操作およびデータ管理を行なっています。さらに、重症心不全に対して使用するIABPやV-V ECMO、V-A ECMOといった補助循環装置の準備および操作も、24時間、当直体制でサポートしています。心臓カテーテル検査・治療は、年間400~500件、実施しています。

心臓カテーテル業務
心臓カテーテル業務

電気生理学的検査およびカテーテルアブレーション支援業務

当院では、発作性心房細動(Paf)・発作性上室性頻拍(PSVT)・心室頻拍(VT)など頻拍性の不整脈に対して、経皮的に電極カテーテルを心臓内に挿入し、心筋焼灼術(アブレーション)治療を行っています。臨床工学技士は、医師の指示のもとで心臓電気刺激装置の操作・3D-Mapping system(CARTO)の操作・アブレーターの操作などを行い、本治療に携わっています。

電気生理学的検査およびカテーテルアブレーション支援業務

植え込みデバイス(ペースメーカ、ICD、CRT-Dなど)支援業務

・ペースメーカ植え込み

手術室においてペースメーカを植え込む際は、医師と共に臨床工学技士も業務に携わっています。臨床工学技士はプログラマーと呼ばれる専用の機械で、閾値の測定や設定、プログラム確認等の機械的なチェックを行っています。

・定期的なデバイスチェック

患者さんのペースメーカ・ICD・CRT-Dの状態を確認するため、定期的に外来でバッテリー残量、センシング感度、ペーシング域値、頻脈イベントの有無などを確認し、異常の早期発見に努めています。当院では遠隔モニタリングシステムを導入し、患者さんのご自宅に専用の中継機器を設置して頂くことで、自宅から植え込み型デバイスの情報を毎日専用のサーバーへ送信し、情報を閲覧できるようにしています。もし植え込み型デバイスに不具合や故障が発生した場合には、当院へ自動的にデータが送信され、異常の早期発見ができるよう管理しています。

・植え込みデバイスの安全管理

ペースメーカなどを植え込まれた患者さんが、電気メスや放射線治療機、CT・MRIなどの特殊な医療機器を使用される場合、デバイスに悪い影響を与えないよう設定変更し、治療や検査に立ち会っています。

植え込みデバイス(ペースメーカ、ICD、CRT-Dなど)支援業務
植え込みデバイス(ペースメーカ、ICD、CRT-Dなど)支援業務

人工心肺業務

心臓手術や胸部大血管などの手術は通常、開胸下に心臓を停止させる必要があります。心停止の間は人工心肺装置で心臓と呼吸を代行して手術を行います。私達はこの装置に使う器材を患者さんの状態に応じてプランニングし、心臓外科医と呼吸を合わせた人工心肺装置の操作を行います。写真は、患者さんに人工心肺装置が装着されたところです。心臓外科医からの「ポンプオン!」のコールがあるといよいよ我々の本領発揮となります。人工心肺装置をゆっくりとスタートさせ、心臓の代行をしていきます。術者から心拍停止のコールがあると、直ちに心筋保護液を注入し、100%患者さんの命は操作技士の手中に委ねられます。

当院の人工心肺操作は、体外循環技術認定士が操作を行い、「患者さんにとって優しい人工心肺」「細心の安全提供」をモットーに実施しています。また心臓血管手術では多くの医用電子機器が同時に使用されます。自己血回収処理装置や除細動器、体外式ペースメーカなどの操作も行います。

人工心肺業務

呼吸・代謝部門

人工呼吸療法業務

臨床工学部では、人工呼吸器の使用前点検・定期点検などの機器管理とICU、NICU、一般病棟でのラウンド・呼吸アセスメントなどを行っています。また、呼吸療法サポートチーム(RST)の一員としてラウンド・環境整備、院内研修会の企画・運営に携わっています。

他には、睡眠時無呼吸症候群患者さんに対するCPAP療法の導入・外来フォローアップや、心不全患者さんに対するASVの導入、呼吸器・神経疾患に対するNPPV療法などにも積極的に関わっています。また、院内で長期にわたり人工呼吸器を装着されている患者さんの退院支援(在宅人工呼吸療法へのサポートや転院時情報提供・搬送同行)も行い、医師・メディカルスタッフとともに急性期から慢性期まで幅広い分野に携わっています。

人工呼吸療法業務

特殊血液浄化業務

救急集中治療領域において、循環動態の不安定な重症患者の腎代替療法やうっ血性心不全による体液過剰、多臓器不全などに対するCRRT(持続的腎代替療法)の施行・治療中の管理を医師・看護師とともに行っています。当院では、特定集中治療室管理料2を算定しており、24時間CEが院内に常駐しているため、トラブル時も速やかな対応が可能です。

そのほかには潰瘍性大腸炎・クローン病に対する血球除去療法(GCAP)や様々な疾患に対する血漿交換や血漿吸着、LDL吸着などのアフェレシス療法、末梢血幹細胞採取、腹水・胸水濾過濃縮再静注法(CART)などの治療に携わっています。

血液透析部門

当院の血液浄化部は、20床のベッドにて医師・看護師・臨床工学技士が連携しながら安全な治療を行うことを心がけて、i-HDFを基本としonline HDF及びアフェレシス治療などを行っています。臨床工学技士は、穿刺を含む臨床業務、人工透析装置および周辺医療機器の保守管理、透析液の水質管理などを担当しています。また、透析効率の検討を行い、ダイアライザー選択や透析条件の提案、超音波エコーを用いたVA管理(シャント管理)なども行っています。

血液透析部門
血液透析部門

ME機器部門

病院内には、治療や検査・診断などに用いる様々な機器が使用されています。臨床工学部では、これらの機器に対し、日常点検・使用中点検・定期点検を通じて、製造時の基本性能・精度の維持に努め、また安全に使用できるよう院内独自のME機器インストラクター制度を医療の質・安全管理室と連携し、教育も充実させて、医療機器の安全性を高めています。

また、市販の資産管理システム『Trio Buppin』を導入し、経営管理課、施設契約課と医療機器のデータベースを共有化することにより、購入から廃棄まで一貫した資産管理を実現しています。

ME機器部門
ME機器部門

手術室部門

手術機器管理業務

鏡視下手術の普及・ME機器の進歩などがめざましく、医療機器なしでは出来ない手術も多く存在しています。臨床工学技士は医療機器を安全かつ有効に使用するため、劣化や故障がないか定期的に点検を行い、実際に手術に立ち合い機器の操作をしています。臨床提供業務として、人工心肺、自己血回収、レーザー手術装置、術中神経モニタリング、ナビゲーションシステムなどがあり、その他に医療支援ロボット ダヴィンチのセッティング、ペースメーカーインプラント・交換時のプログラマー操作などがあります。

また、手術中の予期せぬ事態に備えて、1~2名の臨床工学技士が常駐しており、連絡が入ればすぐにかけつけ、機器メーカーと協力しトラブル回避に努めています。

臨床業務
臨床業務

器械出し業務

現在2名の臨床工学技士が、器械出し業務に従事しています。CEならではの視点で鋼製小物や腹腔鏡下デバイスなどの安全管理を確立すべく、日々業務に励んでいます。

器械出し業務

その他

DMAT活動

DMATとは、「災害急性期(発災から48時間以内)に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義され、災害医療派遣チーム:Disaster Medical Assistance Teamの頭文字をとって「DMAT」と呼ばれます。臨床工学部は、2名が業務調整員(Logistic:ロジ)として日常からいざという災害に対応できるよう、積極的な災害訓練への参加や、医療資機材の管理を行っています。

DMAT活動
DMAT活動

課外活動

人生の中で、寝る時間を除くと大部分の時間を費やしている労働。家族よりも一緒にいる時間が長い職場の仲間達。だったら、やりがいを持って楽しく働きたい、良い人間関係を築きたい・・・当然ですよね。

臨床工学部では、日々の勤務時間はもちろん、様々な課外活動を通じて、より良い職場環境作りに取り組んでいます。

課外活動

スタッフ紹介・学会認定医等資格

藤原 克次

藤原 克次

役職診療部長
(心臓血管外科医長兼務)
学会認定医等資格日本胸部外科学会認定医、日本外科学会専門医、三学会構成心臓血管外科専門医認定機構専門医

臨床工学技士 16名

募集・採用について

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