診療科・部門一覧

小児科

診療内容・特色

子供は本来元気なことが多いですが、時に病気にかかることがあります。かぜなどの感染症には何回もかかるものですし、また病気ではなくてもはっきりしない症状で困ったり、育児などで相談したいことがよく起こるものです。そのような時にはまず我々小児科医に相談することをお勧めします。小児科医は子供の病気と健康の専門家ですから、適切なアドバイスや治療あるいは必要な他部門の専門の先生を紹介することが出来ます。当科では病気の子供とその保護者の方の立場にたったきめ細やかな医療を心掛けています。
診療内容・特色

病床数

小児科15床、小児科新生児室5床

実績

疾患名 件数
新型コロナウイルス感染症および疑似患者 33
RSウイルス気管支炎、細気管支炎 32
急性咽頭炎、扁桃炎、気管支炎 17
急性肺炎 16
感染性胃腸炎 13
気管支喘息、喘息性気管支炎 11
無熱性痙攣、てんかん 11
川崎病 9
ケトン血性嘔吐症、ケトン血性低血糖症 6
ペリツェウス・メルツバッハー病 6
突発性発疹症 5
急性虫垂炎、憩室炎、腸間膜リンパ節炎 4
食物アレルギー負荷試験 63
成長ホルモン負荷試験および開始指導 14
鎮静MRI施行のため 22
その他 39
合計 301

当院は、大津医療圏の二次医療機関のひとつとして小児疾患全般を幅広く診療しています。

入院患者さんは呼吸器感染症、消化器感染症の症例が中心ですが、気管支喘息・食物アレルギー・アレルギー性紫斑病などのアレルギー疾患、てんかん・痙攣重積などの神経疾患、糖尿病や甲状腺疾患などの代謝内分泌疾患、急性糸球体腎炎やネフローゼ症候群などの腎疾患、育児支援や発達援助の必要な方の入院診療も行っております。

また当院新生児室では在胎32週0日、体重1500g以上の病的新生児を中心に治療しています。早産・低出生体重児の管理のほか、新生児呼吸急迫症候群やMAS・重症TTNなどの人工呼吸器管理や先天性心疾患の管理も行っています。
当院で対応困難な症例に対しては、三次医療機関や専門医療機関と連携し、速やかに転院搬送を行います。

外来では、午前の一般診療のほか午後は各種専門外来を取り揃え、地域の子供たちが疾患と上手に付き合いながら日常生活をすごすためのお手伝いをしています。

専門外来

小児アレルギー外来:(毎週水曜午後1時30分より予約制)

小児のアレルギーが関わる病気の診療を行なっています。
当院小児科外来には小児臨床アレルギー学会認定の小児アレルギーエデュケーター(PAE)の資格を取得した看護師がいます。

・食物アレルギー
問診、血液検査、食物経口荷試験(外来または入院)により、食べることをめざした必要最小限の食物除去や解除を行っています。過剰な食事制限を回避することで児や家族の不利益を最小限とし、成長にも配慮しています。
また、誤食などによるアナフィラキシーに対するエピペン処方や救急対応も行なっています。

・アトピー性皮膚炎
スキンケア、外用療法による治療を行なっています。ステロイド外用剤を基本として、非ステロイド外用剤も併用し、副作用には医療しています。また、専門医、小児アレルギーエデュケーター(PAE)による外用指導を行っています。さらに、重症例に対しては、分子標的治療が実施可能です。

・気管支喘息
発作のない日常生活、学校生活を目標とした吸入ステロイド、抗アレルギー薬による予防治療を中心として治療を行っています。重症例に対しては、分子標的治療(生物学的製剤注射)も実施可能です。症状の悪化に対する救急対応、入院治療も行なっています。

・アレルギー性鼻炎(花粉症)
ガイドラインに沿った抗アレルギー剤内服、点鼻薬による治療を行っています。体質改善を目指した舌下免疫療法(ダニ、スギ)も実施しています。

■曜 日: 水曜午後1時30分から(予約制)  

■担当医師: 土屋 邦彦

これらの病気の治療は長期にわたり根気よく継続しなければいけません。
そのため、スタッフはできるだけ明るい雰囲気で診療を行うように心がけています。
食物アレルギーについては、制限を緩和するための負荷試験や経口減感作療法も行っています。

「子どものアレルギー情報センターしが」のページ

予防接種外来:(毎週木曜午後予約制)

BCG、ロタウイルス、四種混合、インフルエンザ菌b型(ヒブ)、肺炎球菌(PCV7)、B型肝炎、麻疹・風疹混合(MR)、水痘、日本脳炎、二種混合ワクチンなどの定期接種のほか、おたふくかぜ、インフルエンザワクチンなどの任意接種も行なっています。また子宮頸がん(HPV)ワクチンも再開しております。
アレルギーをお持ちの方のワクチン接種や、ワクチンの同時接種も積極的に行なっております。

■曜 日: 木曜午後

■担当医師: 小児科医師

【ご予約について】

  1. 予約の締め切りは火曜日1500(祝日の場合はその前日)となります。
  2. 予約時には診察券が必要となりますが、診察券を作成されていない方は、当日、2階の総合受付にてカルテ作成の手続きをお願いします。
  3. 接種当日は、問診票・母子手帳・保険証・福祉医療費受給券をお持ち下さい。
  4. 住民票の住所が大津市以外になっている方は予約時にお申し出ください。
  5. 体調不良やその他の事情で予約当日に接種できない場合はご連絡ください。

  【ご予約】077-522-4607(代)

小児神経外来(毎週水曜午前9時より予約制)

てんかんは、乳児期、小児期に発症する比較的頻度の高い慢性疾患です。熱がない時に視線が合わない、ボーっとする、四肢がぴくぴくする等、お子さんに関して何か気になることがありましたら、ご相談ください。当外来では、てんかん以外にも、脳神経系の病気の診断と治療、家庭や学校での生活の指導を行っています。また、20234月から小児頭痛外来の診療も開始しました。頭痛は状態によっては日常生活へ大きく影響を与える疾患です。たかが頭痛と考えず、一度ご相談にいらしてください。当外来は、小児神経専門医が担当します。

■曜 日: 水曜午前      

■担当医師: 阪上 智俊

小児循環器外来

心雑音や胸痛、動悸などの対応から、小学校から高校までの心臓検診の精密検査や学校生活での指導、心室中隔欠損症や心房中隔欠損症を含む複雑先天性心疾患の対応、心疾患患者の予防接種やシナジス接種のマネージメントなど行っています。

■曜 日: 木曜午前      

■担当医師: 西川 幸佑

乳児健診・発達相談(毎週月曜午後13時30分予約制)

1ヶ月健診、4ヶ月健診など定期検診に加え、発達や育児についていろいろな問題を抱えている子供のフォローアップを行っています。また小児訓練室を院内に併設しており、発達援助や中枢性協調障害、脳性麻痺の訓練も積極的に行っています。 母親や家族を応援する立場できめ細やかな育児相談も行っています。

■曜 日: 月曜午後      

■担当医師: 小児科医師

慢性疾患外来(毎週金曜午後1時30分より予約制)

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、血尿症候群などの腎疾患、1型糖尿病、成長ホルモン分泌不全性低身長症、SGA性低身長症、思春期早発症、甲状腺疾患、肥満など代謝・内分泌疾患、起立性調節障害,夜尿症など子どもの慢性の病気の治療を行なっています。できるだけ時間をとるようにして、きめ細かな診療を行なっています。

■曜 日: 金曜午後     

■担当医師: 中嶋 敏宏

スタッフ紹介・学会認定医等資格

中嶋 敏宏

役職診療部長
(副院長、地域医療連携室担当部長、地域医療研修室長、入退院センター担当部長兼務)
学会認定医等資格日本小児科学会小児科専門医・代議員、日本アレルギー学会専門医、京都府立医科大学臨床教授

辻 桂嗣

役職医長
(感染症科診療部長兼務)
学会認定医等資格日本小児科学会小児科専門医、インフェクションコントロールドクター(ICD)認定

阪上 智俊

役職医長
学会認定医等資格日本小児科学会小児科専門医・認定小児科指導医、日本小児神経学会小児神経専門医

土屋 邦彦

役職非常勤医師
学会認定医等資格日本小児科学会小児科専門医、日本アレルギー学会専門医、日本小児血液・がん学会専門医・指導医、京都府立医科大学講師

西川 幸佑

役職非常勤医師
学会認定医等資格日本小児科学会小児科専門医

学会指導施設認定

日本小児科学会小児科専門医研修施設

外来診療担当表

診療受付時間 8:30~11:30(診療時間 8:45~17:15)

  • 医師の都合により、休診または代診となる場合があります。予めご了承下さい。
  • 午後の診療は、原則として予約となっておりますので、詳しくは外来受付窓口へお問合せ下さい。
  • 赤字は女性医師です
診察場所 診察時間
1診 E1-1 午前 阪上 中嶋 阪上
午後 予約診 阪上

インフルエンザワクチン外来
(10月~1月)

2診 E1-3 午前 予約診 中嶋 中嶋 (小児神経・頭痛)阪上 小児循環器
西川
中嶋
午後 予約診 阪上(4ヵ月健診) (小児アレルギー)土屋 予防接種(担当医)

(慢性疾患)中嶋

  • 再診は、予約制となっていますので、予約外で受診される場合、待ち時間が大変長くなる場合があります。できれば予約の上、受診ください。

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川崎病発症に対する気象環境要因に関するスパースモデリングを用いた探索的研究(PDFファイル:543KB)