診療科・部門一覧

循環器内科

診療内容

循環器内科が対象としているのは、心筋梗塞や不整脈、肺塞栓症など命に直結する疾患です。これらの病気は高血圧や動脈硬化を原因としていることが多く、急性期を乗り越えた後も、禁煙や減塩、適度な運動など生活習慣に気をつけて自己管理していかねばなりません。退院はゴールではなく、病と共に生きていく生活のスタートです。その意味では循環器内科は、患者さんの人生に寄り添っていく科であると言えます。

私たち循環器内科は、スーパードクターのような特殊な治療を行うわけではありません。田仲 前部長の時から、外科と内科が連携して、「きちんとした循環器診療を安全に丁寧に提供していく」 ことを大切にして、30年間やってきました。

患者さんとご家族が突然訪れた命の危機を乗り切るために、365日24時間対応することはもちろんですが、検査や治療の選択や結果の説明は充分な時間をかけて行います。ご自分の病状をよく理解して治療に納得して頂くことが、その後の生活のために重要だと考えているからです。急性期を過ぎても、退院後の生活には不安がいっぱいです。食事は何に気を付けるのか、どこまで動いて大丈夫なのか?仕事は?趣味は続けられるのか?こうした不安に応えるために、医師だけでなく、看護師や理学療法士、管理栄養士、薬剤師、心理カウンセラー(公認心理師)などがチームを作って、ご自宅に帰って生活を取り戻すのを全力でサポートします。

中には重症心不全や肺高血圧症など一筋縄ではいかない病気もあり、患者さんと共に悩み苦しむこともありますが、退院された患者さんから、外来で元気な笑顔を見せて頂けることが私たちの喜びです。

診療内容01
診療内容02
診療内容03

主な疾患(クリックすると詳細が表示されます)

当院の循環器内科の特色

  1. 狭心症・心筋梗塞治療の中心となる 「冠動脈インターベンション治療」 は、昭和62年 本邦での黎明期から開始し、コンスタントに年間150~200症例の治療を続けており、現在の第1、第2術者は滋賀県下で最も長い経験年数を有しているという、「老舗」です。患者さんへの分かりやすい説明と、安全確実な手技を最重視しています。
  2. 「心臓リハビリテーション」 を2012年9月から開設し、入院中から退院後も継続して、多職種のスタッフからなるチーム医療で、質の高い運動療法・生活指導を続けています。特に通院型心臓リハビリテーションは県下トップクラスの件数をこなしており、他施設からリハビリ目的のご紹介も頂いています。
  3. 不整脈に対する 「カテーテルアブレーション」 も2016年4月今井が赴任してから、京都府立医科大学の不整脈チームと連携して実施しています。とくに高齢者に多くみられる発作性心房細動に対する肺静脈隔離術は、需要も多く症例数が急増しています。
  4. 循環器疾患の急性期は、心肺停止はもちろん、心筋梗塞や急性心不全など、時間が勝負で生命に直結する判断、治療を迅速に行わなくてはなりません。当院には優秀な救急/ICUの専門医が常勤しているので、ERでの初期治療からICUでの全身管理まで質の高い医療を行っています。また高齢社会を反映して、循環器内科の患者さんも複数の疾患を抱えていることが多いですが、各科の専門医がいる総合病院ならではの強みと、科を超えた風通しの良い協力体制が発揮されています。
  5. 近年複雑化する医療を背景に、多職種からなる「ハートチーム」の重要性が盛んに指摘されますが、心臓血管外科や前述の心臓リハビリテーションチームと連携して、最適な治療を協議し、患者さんやご家族の意思決定を支援します。また「心不全の緩和医療」がガイドラインや診療報酬にも取り上げられトピックとなっていますが、当院ではホスピス病棟の心理カウンセラー(公認心理師)がチームに入っており、県下で最も早くから本格的にこの問題に取り組んできたと自負しています。
  6. 高齢社会にあって、病院もまた役割を少しずつ変えており、患者さんの退院後の生活を支えるために、かかりつけ医の先生方との連携がますます重要になっています。地域医療支援病院として、これからも近隣の診療所の先生方の信頼に応え、双方向性の密な連携を図っていきます。

スタッフ紹介・学会認定医等資格

木股 正樹

役職診療部長(リハビリテーション部医長兼務)
学会認定医等資格日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会認定医、日本心臓リハビリテーション指導士、日本心臓リハビリテーション学会評議員、ICD/CRT研修修了証取得医、心不全緩和ケアトレーニングコース(HEPT)修了証取得医、京都府立医科大学臨床教授

中條 卓也

役職医長(健診センター医長兼務)
学会認定医等資格

谷口 琢也

役職医長
学会認定医等資格日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本心血管インターベンション治療学会心血管カテーテル治療専門医、社会医学系専門医協会社会医学系専門医、日本疫学会認定疫学専門家、ICD/CRTセミナー研修修了証取得医、着用型自動除細動器(WCD)処方資格、京都府立医科大学特任助教、京都大学医学研究科客員研究員

今井 幹昌

役職医長
学会認定医等資格日本内科学会認定内科医、日本循環器学会認定循環器専門医、ICD/CRTセミナー研修修了証取得医

山崎 江来良

役職医員
学会認定医等資格日本内科学会認定内科医、日本循環器学会認定循環器専門医

田仲 信行

役職医師
学会認定医等資格日本心血管インターベンション治療学会指導医

加藤 美保子

役職非常勤医師
学会認定医等資格日本心血管インターベンション治療学会認定医 同近畿地方会運営委員

外来診療担当表

診療受付時間 8:30~11:30(診療時間 8:45~17:15)

  • 医師の都合により、休診または代診となる場合があります。予めご了承下さい。
  • 午後の診療は、原則として予約となっておりますので、詳しくは外来受付窓口へお問合せ下さい。
  • 赤字は女性医師です
診察場所 診察時間
1診 C1-1 午前
午後
今井 中條 谷口 田仲 中條
2診 C1-2 谷口 山崎 木股 木股 今井
3診 C1-3 午後 田仲
1診 C1-1 午後 予約診 今井
ペースメーカー外来
(第2,4週)
不整脈外来
(第3週)
  • 再診は、予約制となっていますので、予約外で受診される場合、待ち時間が大変長くなる場合があります。できれば予約の上、受診ください。

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