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泌尿器科 主な疾患(前立腺がん)

前立腺がん

臓器名 前立腺
臓器の特徴 前立腺は男性のみにある臓器です。膀胱の下に尿道のまわりを取り囲むように位置し、後面は直腸に接しています。
臓器の動き 前立腺は精液の一部となる前立腺液をつくっています。
症状 早期の前立腺がんは、多くの場合自覚症状がありません。進行すると、尿が出にくい、排尿の回数が多いなどの排尿の症状に加えて、血尿や排尿痛、骨への転移による腰痛などがみられることがあります。
危険因子 食生活の欧米化(肉食による動物性脂肪の摂取率増加)の因果関係が指摘されています。また、直系の親族に前立腺がんが見つかっている場合はがんになるリスクが高くなります。PSA検査などの普及により早期発見が可能となったこともあり増加しており、男性のがんの罹患(新たにがんと診断されること)数ではもっとも多いがんです。
検査・診断 早期には症状がありませんが、血液中の前立腺特異抗原(PSA)という腫瘍マーカーを測定することにより早期発見が可能となりました。PSAの異常を認めた場合は超音波検査、MRI検査を行います。前立腺がんが疑われる場合は確定診断のために前立腺に直接針をさして組織をとる検査(生検)を行います。前立腺がんと診断されるとどこまで進んでいるか調べるために、CTや骨シンチグラフィーなどの検査を行います。
治療 前立腺がんの治療には手術、放射線治療、内分泌療法、化学療法(抗がん剤治療)、監視療法がありますが、がんの進行の程度や腫瘍の悪性度、本人の年齢や体の状態などを総合的に考えて治療方針を立てていきます。
この疾患における
当院のアピール

当院では診断では超音波とMRIを融合させ正確に生検ができる装置を導入しています。
診断率の向上し、何度も生検を受ける必要性が低くなり患者さんの負担が軽減されます。
治療ではda Vinci Xiによるロボット手術でより安全で正確な手術を行えるようになりました。
前立腺がんの治療は多くの選択肢があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。
ご自身の生活状況や優先したいことなども考慮し、自分に合った治療を受けられるように精一杯サポートします。