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泌尿器科 主な疾患(前立腺肥大症)

前立腺肥大症

臓器名 前立腺
症状 蓄尿症状
 昼間頻尿:日中の排尿回数が多すぎる
 夜間頻尿:夜間に排尿のために1回以上起きなければならない
 尿意切迫感: 急に起こる、抑えられない強い尿意で、我慢することが困難
 尿失禁:尿が不随意に尿が漏れる
 腹圧性尿失禁:労作時または運動時、もしくはくしゃみまたは咳の際
 切迫性尿失禁:尿意切迫感と同時または尿意切迫感の直後に
 混合性尿失禁:尿意切迫感だけでなく、運動・労作・くしゃみ・咳にも関連
排尿症状
 尿勢低下:尿の勢いが弱い
 尿線分割・尿線散乱:  尿線が排尿中に分割・散乱することがある
 尿線途絶:尿線が排尿中に1回以上途切れる
 排尿遅延:排尿開始が困難で、排尿準備ができてから排尿開始までに時間 がかかる
 腹圧排尿:排尿の開始、尿線の維持または改善のために、力を要する
 終末滴下:排尿の終了が延長し、尿が滴下する程度まで尿流が低下する
排尿後症状
 残尿感:排尿後に完全に膀胱が空になっていない感じがする
 排尿後尿滴下:排尿直後に不随意的に尿が出てくる
危険因子 心疾患,糖尿病,高血圧,脂質異常症,肥満,うつ,飲酒,喫煙,排便習慣の異常,運動などの生活習慣病あるいは生活習慣とMLUTSとの関係が指摘されています。お薬によっては症状を悪化させる可能性があり,風邪薬にも注意が必要です。
検査・診断 問  診:病歴、下部尿路症状、内服薬
排尿記録:尿の回数、尿量を記載していただきます(24時間を3日ほど)
残尿測定:エコーで尿が出し切れているか確認します
尿流測定:尿の勢いを調べます
治療 経過観察:症状や合併症の無い軽症の時は無治療経過観察の時もあります
行動療法:生活指導、骨盤底筋体操を行います
薬物療法:尿を出やすくする薬を内服していただきます
手術療法:尿道から内視鏡をいれての前立腺切除の他、近年低侵襲な治療も始まりました
その他 :自己導尿やカテーテル留置
この疾患における
当院のアピール
当院は薬物療法、手術療法等各種治療に対応しています。
手術では低侵襲治療も開始しており、ご高齢の方内服薬が多い方も対応可能なことがあります。一度ご相談ください。

   




Int J Urol.2024 Jul;31(7):747-754
出典元:日本排尿機能学会プレスリリース
参考 :日本排尿機能学会、男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン2017