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乳腺外科 主な疾患(乳がん)

乳がん

臓器名 乳房内の乳腺組織に発生します。

臓器の特徴・働き

乳腺組織は、母乳を作る小葉と、母乳を乳頭まで運搬する入管からできています。
危険因子

乳がんの罹患率は30代後半から増え始め、40代後半~50歳前半頃にピークを迎えますが、閉経後でも70歳頃までは横ばいとなります。
初経年齢が早い・閉経年齢が遅い・出産歴や授乳歴がない・初産年齢が遅いなどで乳がん発症リスクが高くなります。そのほか、喫煙(受動喫煙含む)・アルコール・肥満・糖尿病・乳がんの家族歴・経口避妊薬・ホルモン補充療法などもリスクとなる可能性があります。

症状

乳房の痛みが乳がん発見の契機となることは少なく、ほとんどはしこりを触れることで発覚します。
その他、乳頭からの血性分泌物で見つかることもあります。

検査・診断

まずはマンモグラフィや超音波検査を行います。必要な場合はさらに造影MRIや細胞診・組織診を追加し、確定診断を行います。

治療

乳がんの進行度やタイプにより、以下を組み合わせて治療を行います。

①局所治療(しこりのまわりの治療):手術・放射線照射など
②全身治療(全身を回っている可能性があるがん細胞を攻撃する治療):ホルモン療法・化学療法(抗がん剤)・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬など

遺伝子検査や乳房再建術なども行っています。

この疾患における当院のアピール 乳腺外科医のほか、看護師(がん化学療法認定看護師含む)・がん専門薬剤師・放射線技師・臨床検査技師たち医療スタッフが総力をあげて、乳がんと戦う患者さんを応援します。乳房に関する心配事があればなんでもご相談下さい。