診療科・部門一覧

微生物検査室

微生物検査室は大きく分けて2つの検査をしています。一つは細菌を培養して病気の原因菌を検索する細菌検査。もう一つはキットを用いて病原体の有無を検索し病気の原因を検索する迅速検査に分けられます(インフルエンザ抗原検査や新型コロナウイルス抗原検査など)。近頃は新型コロナウイルスのPCR検査も行っています。

細菌検査(原因細菌の特定)

当院では質量分析器により迅速な同定検査を実現しており、従来の方法よりも早く原因細菌を特定することができます。

MALDI バイオタイパー(質量分析器)

MALDI バイオタイパー(質量分析器)

培地に細菌のコロニーの発育さえあれば、10分程度でその細菌名が分かります。細菌名が判明すれば、使用する抗菌薬をある程度決定することができるので、今後の治療方針の決定に少しでも役立ちます。


細菌検査(薬剤感受性検査)

原因となる細菌が特定されたら、使用する薬剤が原因細菌に効果があるのか、調べる検査を行います。

 

新型コロナウイルスPCR検査

当院では様々な患者様に対応するため、複数のPCR機器により検査しております。迅速に精度の高い結果を出せる機器や、自動でPCR工程を行い安全・確実に遺伝子検出を行える機器、最大88検体を同時に検査できる機器などを揃えて、日々の検査を行っております。

COBAS5800(PCR検査用自動測定装置)

COBAS5800(PCR検査用自動測定装置)

PCR工程を全自動にて行うので、感染のリスクも減らすことができます。次から次へと機器により処理を継続できるので、例えば夕方にまとまった検体を架設しておけば、翌朝には結果が出せるなど、流行期の多くの検体も確実に結果を出すことができます。


COBAS5800(PCR検査用自動測定装置)

右:GeneXpert(迅速検査用)左:BIORAD(88検体同時測定可能)

右:当日に入院が必要な方や、手術前にPCRの結果が必要な患者様に対して使用しています。1時間弱で、精度の高い検査結果を報告することができます。

左:88検体を同時に、しかも高感度で検査可能な機器です。一度に何十検体も検査する必要がある時などに重宝しています。


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