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消化器内科 主な疾患(膵がん)

膵がん

臓器名 膵臓
臓器の特徴・働き 胃の裏側にある、長さ15~20cmの細長い臓器で、タンパク質や炭水化物、脂肪などを分解する膵液を分泌したり、血糖をコントロールするインスリンなどのホルモンを分泌する
危険因子
  • 家族歴(両親、子供、兄弟に膵癌の方が多いほどリスクが増える)
  • 遺伝性膵がん症候群(特定の原因遺伝子によって家系内で膵がんが多発する疾患)
  • 慢性膵炎などの膵疾患
  • 糖尿病
  • 肥満
  • 過度のアルコール摂取
  • 喫煙
疾患の特徴 症状としては腹痛、腹部膨満感、黄疸、体重減少、背部痛、糖尿病増悪などがあります。 しかし、早期の膵がんは特徴的な症状に乏しく、上記の症状は進行した状態での出現となり、一般的に症状は早期発見の指標となりにくいとされています。 ほとんどの方は上記のような症状が出てから医療機関を受診されていますが、初診患者さんの約2割しか手術適用になりません。つまり8割はすでに遠隔転移(肝臓、肺、腹膜播種、リンパ節、骨などへの転移)などで手術では取り切れない状態で見つかっています。 そのため、他のがんと比較し、予後が最も悪いがんとされています。
検査・診断 超音波検査(エコー)、CT検査、MRI検査、内視鏡超音波検査(EUS)など
治療 手術治療、薬物治療、放射線治療があり、がんの進行度と患者さんの全身状態を考慮して決定します。
この疾患における
当院のアピール
膵癌の早期発見は全国的な課題となっており、当院ではリスクの高い方に対しては 定期的な画像検査を継続し、早期発見、治療に努めております。 特に内視鏡超音波検査(EUS)は膵臓の微小な病変を検出する能力に優れており、膵癌のリスクが高いと思われる方には、検査を受けていただくようお勧めしております。
 
  
   消化器内科 主な疾患(膵がん)画像01    
出典:国立がん研究センターがん情報サービス
  
 
消化器内科 主な疾患(膵がん)画像02
MRCP検査
消化器内科 主な疾患(膵がん)画像03
EUS検査