近年、高齢化や生活習慣病の増加にともなって足のトラブルで悩む人が増えています。
原因としては、動脈硬化による血行不良、糖尿病による神経障害、足の変形、感覚障害など様々なものがあります。
そのため、足の治療には様々な診療科、職種の連携が必要となってきます。
皮膚の小さな傷から細菌が深部に入ることで起こる感染症です。
とくに足に起こりやすく、感染が起こると赤く腫れて熱が出ます。治療は抗生物質の投与と安静になります。
可能な限り入院していただき、抗生物質の点滴を1週間~10日間程度行っています。
感染治癒後はリンパの流れが悪くなるためリンパ浮腫を起こすことが多く、包帯や弾性ストッキングの装着を行っています。
子供の頃に感染して神経節の中に冬眠していた水ぼうそうのウィルスが、体が弱ったときに冬眠から覚めて皮膚にでてくる病気です。
神経に沿って痛みと発疹(紅斑、水疱)が出てくるのが特徴です。
1週間、抗ウィルス薬の内服薬もしくは入院にて点滴を行います。
治癒後に帯状疱疹後神経痛という後遺症を残すことがあります。生涯に3人に1人は発症するとも言われており、50歳以上の方にはワクチン接種をお勧めしております。
詳しい原因は不明ですが、自分の免疫細胞であるリンパ球が毛包を攻撃することで脱毛が起こる病気と言われています。
当院では初診時にダーモスコピー(拡大鏡)による診察と脱毛症の原因となっている病気が隠れていないかを調べるための血液検査を行います。
その上で円形脱毛症であり、15歳以上の患者で脱毛面積が25%以上or急速進行性の場合は3泊4日の入院の上、ステロイドの点滴を3日間行っています。
ステロイドの点滴は発症6ヶ月以内に施行するほうが有効性が高いと言われています。
その後は局所免疫療法(当院ではDPCPを使用)や、脱毛範囲が狭い場合はステロイドの脱毛部への注射を行うこともあります。最重症型ではバリシチニブの内服を行います。
※画像は臨床例の一部を示したものであり、すべての症例が同様の結果を示すわけではありません。
詳しい原因は不明ですが、全身に赤い発疹と角質の増殖(鱗屑)を認める病気です。
当院では、中等度から重症の患者様に対して内服治療(アプレミラスト、デュークラバシチニブ)や生物学的製剤による注射治療を行っております。
15%程度で関節炎を合併することがあり、関節炎がある場合はMRI検査や血液検査を行い、整形外科とも協力して診断、治療を行います。
それぞれ治療にメリット、デメリットがあるため、外来にて、患者様と相談して治療法を選択しています。
最近は半数以上の患者様で皮疹がすべて消えることを目指すことができるような薬剤も登場してきています。
生物学的製剤希望の場合は初日にスクリーニング検査(血液検査、尿検査、CT検査)を行います。自己注射が必要な薬剤に対しては午後の30分程度の外来枠で指導、練習を実施しています。
高額療養費制度利用の手続きに関しては、希望があれば専門の職員より説明をさせていただきます。
※画像は臨床例の一部を示したものであり、すべての症例が同様の結果を示すわけではありません。
最近の研究では、皮膚の免疫異常によって起こる炎症、皮膚のバリア機能の異常、痒みの3つの要因が互いに関連しながら発症することがわかってきています。
当院では外用治療に加えて、中等度~重症の患者様には、JAK阻害薬という種類の内服薬、生物学的製剤の注射による治療を行っております。
JAK阻害薬を希望の患者様には、初日にスクリーニング検査(血液検査、尿検査、CT検査)を行います。注射が必要な薬剤に対しては午後の30分程度の外来枠で指導、練習をします。
高額療養費制度利用の手続きに関しては、希望があれば専門の職員より説明をさせていただきます。
内服治療や注射による治療は、今出ている皮疹やかゆみを治すだけでなく、外用薬だけでは困難な皮疹やかゆみの出現の予防としても機能します。それぞれ治療にメリット、デメリットがあるため、外来にて、患者様と相談して治療法を選択しています。
※画像は臨床例の一部を示したものであり、すべての症例が同様の結果を示すわけではありません。
詳しい原因は不明ですが、自分の免疫細胞であるリンパ球や好酸球や、自分の免疫細胞が作り出す抗体と呼ばれるものが皮膚を攻撃することで皮膚が壊れ、水疱ができる病気です。
天疱瘡や類天疱瘡などの様々の種類があります。外来ではどの水疱症かの診断のための血液検査、病理検査などを行い、診断がつき次第治療を行っていきます。
ステロイドや免疫抑制薬などを使用することが多く、多くは入院での治療となります。
当院では難治性褥瘡の短期入院を受けております。デブリードマン(腐った組織を除去すること)、その後に陰圧閉鎖療法を行う1ヶ月程度の短期入院が多いですが、デブリードマン、のみであれば外来でも施行可能です。
当院では保険診療で爪母温存爪甲側縁楔状切除(保険点数:1400点)を、また難治性例に対しては同じく保険診療でフェノール法(保険点数2490点)を施行しております。保険診療外となるワイヤーや器具による巻き爪の矯正を行っておりません。
表面に出ている腫瘍の場合はダーモスコピーという拡大鏡を使用したり、腫瘍の一部を切除して病理検査に出したりして、腫瘍の種類を特定します。
皮膚の下に埋もれている腫瘍の場合は超音波(ほぼ即日に対応)やMRI(後日の検査)で精査を行います。検査の結果が出て、切除を希望された場合は、患者様の希望に合わせて外来、入院での手術治療を選択しております。
また検査結果によっては京都府立医大、滋賀医大などの高次機関へ紹介させていただき治療を行うこともあります。
拡大すると皮膚の溝に沿って色がついています。これは良性のほくろの所見です。経過観察としました。
超音波では粉瘤という腫瘍が疑われました。
局所麻酔をしての切除を希望されました。皮膚の下には腫瘍がありました。病理検査結果は、粉瘤で間違いありませんでした。
拡大すると悪性を示唆する所見があります。黒く見えるのが癌細胞の塊です。皮膚癌として腫瘍の辺縁から少し離してメスで切除しました。
役職 | 診療部長 (形成外科診療部長、外来通院手術部診療部長、在宅診療センター在宅診療部診療部長兼務) |
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学会認定医等資格 | 日本皮膚科学会専門医 |
役職 | 医員 (在宅診療センター訪問診療部医員兼務) |
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学会認定医等資格 |
役職 | 医員 (在宅診療センター訪問診療部医員兼務) |
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学会認定医等資格 |
役職 | 非常勤医師 |
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学会認定医等資格 |
日本皮膚科学会認定専門医研修施設
診療受付時間 8:30~11:30(診療時間 8:45~17:15)
診察場所 | 診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
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1診 | C2-1 | 午前 | 再診 |
澤 小森 |
澤 | 貫野 | 小森 | 貫野 (第1,3,5週) 小森 |
2診 | B1-5 | 午前 | 初診 | 交代制 | 貫野 | 小森 | 貫野 (第1,3,5週) 澤 |
澤 |