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脳神経外科 主な疾患(未破裂脳動脈瘤)

未破裂脳動脈瘤

病気の説明 脳動脈瘤は、脳の動脈の一部が膨らんで ”こぶ” のようになったものです。およそ100人に1人の割合で見つかります。
危険因子 未破裂脳動脈瘤が1年間に破裂する確立は、0.05-2.7%といわれています。動脈瘤は大きいもの、形が不整形のもの、多発するもの、前交通動脈や後交通動脈に出来たものが破裂しやすいといわれています。家系に動脈瘤の患者さんがおられる場合、喫煙者や高血圧のある患者さんでは破裂リスクがあがります。
症状 確認しない限りは症状がないことがほとんどです。
脳動脈瘤が破裂すると、くも膜下出血を引き起こし、およそ7 割の患者さんが死亡したり、後遺症を残したりします。ひとたび破裂すると壁が弱くなるので、一度は出血が止まっても、いつ再破裂するかわからなくなります。再破裂は手術で防ぐしかありません。
検査・診断 脳動脈瘤は通常のCTやMRI検査では診断できず、破裂するまで無症状です。ただし、脳ドックでMRA検査(造影剤を使わずに脳血管を映すMRI)を行うと、無症状の脳動脈瘤がしばしば見つかります。
治療 動脈瘤には二つの手術方法があります。
  1. 頭の骨を開けて(開頭)顕微鏡手術で動脈瘤にクリップをかける(直達手術、クリッピング)
  2. 足の付け根からカテーテルと呼ばれる細い管を血管の中に通し、先端を動脈瘤の中において、瘤をコイルで充填して閉塞する(血管内手術、コイリング)
前者の確実性は高く、後者は治療のストレスが少ないのが特徴です。合併症のリスクはどちらも数%です。手術の成功率は、動脈瘤の場所と形態、患者さんの年齢や全身状態、担当医の技量によって変わります。手術をするかしないか?どんな手術をするのか? については担当医と相談してください。
脳神経外科 主な疾患(未破裂脳動脈瘤)画像01
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例:クリッピング