病院の案内

ご挨拶

理事長のご挨拶

 平素より当院に対しましてひとかたならぬご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

 平成29年4月に地方独立行政法人化した本院にとりまして、令和7年度は第3期の最初の年度となります。新たに60名の職員を迎え、 “信頼の絆でつながる、市民とともに歩む健康・医療拠点”という病院理念のもと、新しい中期目標、中期計画を達成すべく全職員が一致団結して新年度をスタートしました。

 昨年度は4月に在宅診療センターを立ち上げました。地域において増加している在宅の患者さんに対し、訪問診療を行っておられる診療所の先生方と協力し、当院の専門医や専門看護師、リハビリテーション技師、管理栄養士などによる専門的診療を追加することにより、患者さんの予後を改善し、QOLを高め、在宅でも多職種で入院に近いケアを行うことを目標にしています。また10月からは在宅療養後方支援病院の届け出を行い、地域の診療所の先生方や介護・福祉施設からの入院等を積極的に受け入れています。
 5月からドクターズダイヤルを開設しました。患者さんをご紹介いただいている先生方や施設の関係者がこの電話にご連絡いただきますと、地域医療連携支援センターの担当看護師と直接お話しいただけ、どのような内容でも素早く、適切に対処させていただきます。
 10月から地域包括医療病棟を立ち上げました。地域において、救急患者等を受け入れる体制を整え、リハビリテーション、栄養管理、入退院支援、在宅復帰等の機能を包括的に担う病棟として、高齢者医療に必要な機能を備えています。
 11月からがんセンターを立ち上げました。健診センターと緩和ケア病棟を兼ね備えた病院は大津圏域では他になく、がんの予防、早期発見、診断、治療、緩和医療のすべての時期のケアが可能です。また、在宅診療センターと協力して在宅の患者さんも受け入れ可能です。がん相談支援室において患者さんからの直接の相談も受け付けております。
 また本年4月より膠原病・リウマチ内科外来を毎週火曜日に開設しました。この領域の専門外来が少ない大津圏域におきまして、内科系の専門医が診療を担当します。
 以上のような新しい取り組みを開始していますので、ご利用、ご紹介いただけましたら幸いです。

 今後も市民や患者の皆様に信頼される病院として努力してまいりますので、温かいご支援を賜りますように、何卒よろしくお願い申し上げます。

令和7(2025)年4月
市立大津市民病院 理事長
 河内 明宏

市立大津市民病院理事長

市立大津市民病院 理事長
河内 明宏

院長のご挨拶

 市立大津市民病院は、「信頼の絆でつながる、市民とともに歩む健康・医療拠点」という理念のもと、市民の皆さまにとって、常に身近で頼れる存在であることを目指し、日々医療提供体制の充実に努めております。
 また、「市民の命を守る病院」、「地域医療を守る病院」の基本方針を掲げ、医療機関としての責務を果たすべく、令和6年度は以下のような重点的な取り組みを行い、地域医療の向上に貢献してまいりました。

 まず、在宅医療体制の充実として「在宅診療センター」を開設し、地域の在宅療養支援の後方機能を強化いたしました。加えて、「病床管理室」や「ホスピタリティ推進室」を設置し、病床稼働率と患者満足度の向上に取り組んでおります。
 がん医療体制の強化では、「市立大津市民病院がんセンター」の開設とともに、がん相談支援室を新設しました。多職種連携によるカンファレンスやチーム医療体制の充実を図り、予防から緩和ケアまでを見据えた包括的ながん医療を推進しています。
 働き方改革にも力を入れ、医師に対する変形労働時間制や交替勤務制を導入しました。音声入力システムによる業務効率化を進めることで、医療従事者の働きやすさと業務の質の両立を図っています。
 地域との連携と患者サービスの向上にも取り組み、地域医療機関との連携強化、小学生向けイベントの開催、外来患者への支援ツール導入など、より親しまれる病院づくりを進めました。
 さらに、先進的医療機器の導入も進めており、京滋地区で初となる「乳房MRIガイド下生検装置」により、これまで検出が困難だった微細な病変の発見が可能となりました。令和7年度には、耳鼻咽喉科・脳神経外科で使用するナビゲーションシステムの導入も予定しており、安全性と治療精度のさらなる向上が期待されます。

 病院の使命は、来院されるすべての患者さんに最良の医療を提供することです。当院では、専門性の高い医師、看護師、技師をはじめとするスタッフと高度な医療機器を揃え、専門化・細分化が進む現代医療に対応しています。必要に応じて、外部の専門家を招聘したり、適切な他施設への紹介も行いますが、こうした判断は、営利や学術的な目的ではなく、あくまで患者さんの利益を最優先として行っています。
 同時に私たちは、「開かれた病院」を目指し、地域医療の一員として病院外でも医療を提供しています。ドクターカーによる救急患者対応や専門医による在宅患者さんへの訪問診療などを通じて、市民の皆さまに選ばれる病院であり続けたいと考えています。

 これからも、私たちは「市民の命」と「地域医療」を守る病院として、皆さまの信頼に応えるべく、職員一丸となって努力を重ねてまいります。

 

令和7(2025)年4月
市立大津市民病院 院長
 日野 明彦

院長

市立大津市民病院 院長
日野 明彦

 

 

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