病院の案内

ご挨拶

理事長のご挨拶

 平素より当院に対しましてひとかたならぬご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

 平成294月に地方独立行政法人化した本院にとりまして、令和6年度は第2期の最終年度となります。第2期の目標を達成し、第3期でさらに成長していけるように、“信頼の絆でつながる、市民とともに歩む健康・医療拠点”という病院理念のもと、全職員が一致団結して新しい年度をスタートしました。

 昨年度は他の医療機関や患者の皆様との連携をしっかりと行っていくために地域医療連携支援センターを立ち上げました。また11月よりドクターカーの運用を開始し、地域の救急の現場で医療を提供することにより、救命や予後の改善につなげる努力を行っております。

 今年度からは在宅診療センターを立ち上げました。このセンターは従来から稼働しています訪問看護ステーションに加え、訪問診療、訪問歯科診療、訪問リハビリテーションおよび訪問栄養指導を総合的に行うセンターです。地域において増加している在宅の患者さんに対し、訪問診療を行っておられる診療所の先生方と協力し、当院の専門医や専門看護師による専門的診療を追加することにより、患者さんの予後を改善し、QOLを高めることを目標にしています。診療には当院歯科医師、歯科衛生士、リハビリテーション技師や栄養士なども加わり、患者さんの状態に合わせた総合的な診療を行っていきたいと考えています。

 正月早々の能登半島地震では当院の職員もDMATとしてや看護協会からの依頼を受けて現地で活動しました。今後も予測ができない事態が起こる可能性が十分ありますが、どのような状況においても市民や患者の皆様に信頼される病院として努力してまいりますので、今後とも変わらぬ温かいご支援を賜りますように、何卒よろしくお願い申し上げます。

令和6(2024)年4月
市立大津市民病院 理事長
 河内 明宏

市立大津市民病院理事長

市立大津市民病院 理事長
河内 明宏

令和6年新年のご挨拶

院長のご挨拶

 市立大津市民病院は、創立145年を迎えました。

 当院には、全国でもトップクラスの専門医と最新鋭の診療機器が揃っています。放射線科は日本最大の医学会で日本最高レベルの画像診断能力が認められ(※1)、消化器外科には多数の手術経験を持つ大腸手術の専門家(※2)がおります。乳腺外科には豊富な手術経験を持つ女性部長が在籍し、女性患者さん向けの専門外来を行っています。歯科口腔外科にも経験豊富な専門医が着任し、一般歯科だけでなく、口腔がんや外傷にも対応しています。脳神経外科には常勤医師が着任し、脊椎脊髄外科も復活しました。

 当院は最新の医療技術を導入しています。泌尿器科は、県下でも数少ない最新鋭の生検装置 (※3)を導入し、前立腺の微細な病変を正確に診断できます。呼吸器内科には末梢まで気管支鏡を誘導できる最新の内視鏡診断装置を導入しました。消化器内科では、胃腸のカメラ検査(※4)をストレスなく受けて頂けるよう、麻酔鎮静下での内視鏡検査を提供しています。腎臓内科は、将来の透析リスクを算出する評価システム『LTEPP』を開発し、将来の透析を回避する取り組みをしています。循環器内科では、6名の専門医が最新の血管撮影装置を使って24時間体制で対応しています。また、当院は最新の手術用ロボット「ダヴィンチXi」を導入しました。大腸がん、前立腺がんなどの手術がより正確で安全になり、患者さんの回復も早くなっています。泌尿器科には、このロボットを使いこなす専門医(※5)2名おります。がん患者さんが短期間で検査から手術まで行えるよう「エクスプレス外来」も整備しました(※6)

 病院の使命は来院された患者さんに最良の診療を提供することです。多数の医師、看護師、技師などの専門家や高度な医療機器を揃えて、専門化、細分化した医療に対応しています。さらに必要なら、外部から専門家を招聘し、他の医療施設に紹介しますが、これらの判断は営利や学術ではなく、何よりも患者さんの利益を最優先にして行います。

 その一方で、私たちは『開かれた病院』を目指し、地域医療の一員として、病院の外でも診療や看護を提供していきます。例えば、ドクターカーを走らせて救急患者さんを往診したり、専門医による在宅患者さんの訪問診療を行ったりといった取り組みを通じて、市民の皆さまに選ばれる病院であり続けたいと考えています。

 

令和6(2024)年9月
市立大津市民病院 院長
 日野 明彦

院長

市立大津市民病院 院長
日野 明彦