病院の案内

2016年度

 

2016年度 市立大津市民病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 691 201 218 379 660 756 1881 2209 1696 390

2003年に承認を得た地域医療支援病院として地域の医療機関との連携を図り、みなさまが安心して医療を受けることができる医療環境の確保に努めております。
2017年4月からは『地方独立行政法人市立大津市民病院』として新たな一歩を踏み出しました。
これからも公立病院として、また大津保健医療圏における中核的な病院としての役割を担い、幅広い年齢層に良質で安全な医療の提供に努めてまいります。
60歳以上の患者さんが7割近くを占めておりますが、小児全般の疾患も広く診療しております。
なお、この表の年齢は入院時の年齢であり、90歳以上は1つの階級で示しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
040081xx99x00x ①誤嚥性肺炎
手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
145 30.32 21.25 21.38 86.79
110310xx99xx0x ②腎臓または尿路の感染症
手術なし 副傷病なし
86 13.07 12.43 3.49 75.20
180010x0xxx0xx ③敗血症(1歳以上)
手術・処置等2なし
53 26.45 19.24 7.55 79.00
130030xx99x40x ④非ホジキンリンパ腫
手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし
52 15.96 16.83 0.00 73.06
110280xx99000x ⑤慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全
手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
40 11.83 12.84 7.50 69.60

①は誤嚥性肺炎、②は尿路感染症、③は敗血症、④は非ホジキンリンパ腫における化学療法(リツキシマブ投与)、⑤は慢性腎不全の症例を主に示しています。
①誤嚥性肺炎は、平均年齢86.79歳と高齢の患者さんが多く、治療後2割程度は転院されています。
総合内科・救急診療科との連携により、肺炎などの一般的内科疾患に加え、糖尿病・内分泌、腎臓、血液の各専門医による専門性の高い医療を提供しております。
特にさまざまな疾患を併せ持つ高齢者患者さんに対しては病気を総合的にとらえQOL(生活の質)を最大限に考えた医療を提供しています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
040090xxxxxx0x ①急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)
副傷病なし
141 5.11 6.02 0.00 2.57
0400801199x00x ②肺炎等(1歳以上15歳未満)
手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
67 4.93 5.79 0.00 5.46
040070xxxxx0xx ③インフルエンザ、ウイルス性肺炎
手術・処置等2なし
38 5.08 6.09 0.00 2.79
030240xx99xxxx ④扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎
手術なし
36 4.31 5.50 0.00 2.58
030270xxxxxxxx ⑤上気道炎 33 4.18 4.83 0.00 2.64

①は急性気管支炎、②は急性肺炎、③はインフルエンザ、④は急性扁桃炎・急性咽頭喉頭炎、⑤は上気道炎の症例を主に示しています。
呼吸器感染症が上位を占めています。
入院患者は呼吸器感染症、消化器感染症の症例が中心ですが、アレルギー疾患・神経疾患・代謝内分泌疾患も多く受け入れています。
小児食物アレルギー負荷検査の症例も上位に入りますが、DPC計算の対象外(短期滞在手術等基本料算定)となっているため、この表には入っておりません。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
060330xx02xxxx ①胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 58 4.84 6.82 0.00 62.62
060150xx03xxxx ②虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 48 5.56 5.60 0.00 42.27
060335xx02000x ③胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等
手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
46 8.22 7.61 0.00 66.43
060035xx01000x ④結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、
亜全切除又は悪性腫瘍手術等
手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
40 14.23 15.92 0.00 71.48
060210xx99000x ⑤ヘルニアの記載のない腸閉塞
手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
24 6.96 9.08 4.17 73.92

①は胆嚢結石症における腹腔鏡下胆嚢摘出術、②は急性虫垂炎における虫垂切除術(腹腔鏡下含む)、③は胆嚢炎における腹腔鏡下胆嚢摘出術、④は大腸癌における結腸切除術(腹腔鏡下含む)、⑤はイレウスにおける内科的治療の症例を主に示しています。
ヘルニア・肛門疾患(痔疾・直腸脱)などの身近な疾患から全ての外科領域疾患に対応し、地域の方々の医療福祉に貢献できるように日々努力しています。
また、24時間オンコール体制により緊急手術に備える一方、消化管がん・肝胆膵領域がん・そして乳がんに対し、ガイドラインとエビデンスに基づいたハイレベルな外科治療を、患者さん一人一人のご要望に応じて提供できるよう、工夫しています。
鼠径ヘルニアにおける腹腔鏡下手術および痔核における四段階注射法(ジオン注)の症例も上位に入りますが、DPC計算の対象外(短期滞在手術等基本料算定)となっているため、この表には入っておりません。(*診療科別手術件数をご覧下さい。)

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
160800xx01xxxx ①股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 105 30.47 27.63 63.81 82.51
160760xx97xx0x ②前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 40 5.05 5.49 0.00 56.55
07040xxx01xxxx ③股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)
人工関節再置換術等
19 26.26 24.42 0.00 68.58
070230xx01xxxx ④膝関節症(変形性を含む。)
人工関節再置換術等
18 31.28 26.26 0.00 75.72
160740xx97xx0x ⑤肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 副傷病なし 17 2.94 5.33 0.00 26.59

①は大腿骨近位部骨折、②は前腕骨折、③は変形性股関節症、④は変形性膝関節症、⑤は肘関節周辺骨折のいずれも手術症例を示しています。
急性期疾患から慢性疾患まで幅広い症例の治療を行っています。
地域の高齢化を反映して、大腿骨近位部骨折・橈骨遠位端骨折などの骨折が多くなっています。術後は急性期リハビリテーションを提供し早期復帰を支援しています。
①大腿骨近位部骨折は、平均年齢82.51歳と高齢の患者さんが多く、治療後はリハビリ専門病院等へ転院されることもあります。関連医療施設での円滑な治療継続ができますよう連携パスも運用しています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
070341xx020xxx ①脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、
椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)
後方又は後側方固定等 手術・処置等1なし
62 18.76 22.69 9.68 61.55
160100xx99x00x ②頭蓋・頭蓋内損傷
手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
34 6.79 7.52 2.94 58.74
010040x099x00x ③非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)
(JCS10未満)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
30 28.27 19.35 53.33 69.13
070343xx01x0xx ④脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、
不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、
椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)
前方椎体固定等 手術・処置等2なし
28 21.00 22.55 3.57 64.64
070343xx97x0xx ⑤脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎
その他の手術あり 手術・処置等2なし
27 16.89 17.99 7.41 68.44

①は頚部脊柱管狭窄症・変形性頚椎症の椎弓形成術、②は外傷性頭蓋内損傷、③は脳内出血、④は腰部脊柱管狭窄症・変形性腰椎症の前方固定・後方固定術、⑤は腰部脊柱管狭窄症・変形性腰椎症の椎弓切除術の症例を主に示しています。
脳神経外科で扱う疾患は脳腫瘍、脳卒中(脳出血・くも膜下出血)、機能的疾患(顔面痙攣・三叉神経痛)、脊椎脊髄疾患、末梢神経疾患と多岐にわたっていますが、医師それぞれの得意分野を活かしながら、幅広い分野をカバーしています。
特に脊柱脊髄疾患に対しては当院では開設当初から精力的に診療にあたっており良好な成績を上げております。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
040040xx97x0xx ①肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 71 7.96 12.73 0.00 71.55
040200xx01x00x ②気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 16 4.94 10.09 0.00 28.50
040200xx99x00x ③気胸 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 10 3.90 9.14 0.00 52.50
040030xx01xxxx ④呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 - - 10.28 - -
040020xx97xxxx ⑤縦隔の良性腫瘍 手術あり - - 9.15 - -

①は肺癌・転移性肺腫瘍の手術、②は気胸の手術、③は気胸の内科的治療の症例を示しています。
肺癌の症例が最も多いですが、転移性肺腫瘍・膿胸・自然気胸・縦隔腫瘍・多汗症など呼吸器外科全般にわたって手術を中心とした治療を行っています。
手術侵襲の低い胸腔鏡下手術を治療の中心とし、他院と比較しても在院日数は短くなっています。

  • 患者数10件未満は、“-”を表記しています。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
050180xx97xxxx ①静脈・リンパ管疾患
その他の手術あり
70 3.19 3.34 0.00 67.71
050210xx97000x ②徐脈性不整脈
手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり
手術・処置等2なし 副傷病なし
29 9.86 11.38 3.45 79.45
050161xx9900xx ③解離性大動脈瘤
手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし
- - 18.27 - -
050070xx9700xx ④頻脈性不整脈
その他の手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり
手術・処置等2なし
- - 14.15 - -
050130xx99000x ⑤心不全
手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
- - 17.95 - -

①は下肢静脈瘤の血管内焼灼術(レーザー)、②は房室ブロック・洞不全症候群のペースメーカー移植・交換術の症例を主に示しています。
下肢静脈瘤においては一昨年より最新の低侵襲な血管内レーザー治療を導入しており、3日程度の入院で可能です。
狭心症・心筋梗塞に対する冠動脈バイパス手術や弁膜症に対する弁形成術・弁置換術などの心臓手術、動脈瘤に対する人工血管置換術や末梢血管バイパス術など、幅広く心臓血管手術を行っております。また、循環器内科をはじめ他科と連携したチーム医療により患者さんに応じて最適な医療を受けていただけるように配慮しております。

  • 患者数10件未満は、“-”を表記しています。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
12002xxx99x40x ①子宮頸・体部の悪性腫瘍
手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし
43 5.35 5.12 0.00 54.09
120070xx02xxxx ②卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。)
腹腔鏡によるもの等
40 6.10 6.42 0.00 40.63
140010x199x00x ③妊娠期間短縮、
低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)
手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
35 2.97 6.18 0.00 0.00
120060xx02xxxx ④子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 32 7.47 6.29 0.00 46.53
120060xx01xxxx ⑤子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 31 10.52 10.05 0.00 45.42

①は子宮頚がん・子宮体がんにおける化学療法、②は卵巣良性腫瘍における腹腔鏡下手術、③は新生児疾患(新生児一過性多呼吸・新生児黄疸など)、④は子宮良性腫瘍における腹腔鏡下手術、⑤は子宮良性腫瘍における開腹手術の症例を主に示しています。
婦人科良性腫瘍及び子宮外妊娠については、積極的に低侵襲の腹腔鏡手術を行っております。
分娩は年間約300例取り扱っております。できる限り自然分娩を目指しています。
子宮頚部異形成などに行われる子宮頚部切除術も患者数上位に入りますが、DPC計算の対象外(短期滞在手術等基本料算定)になっているため、この表には入っておりません。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
020230xx97x0xx ①眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 10 2.00 3.44 0.00 73.50
020240xx97xxx0 ②硝子体疾患 手術あり片眼 - - 7.01 - -
020110xx99xxxx ③白内障、水晶体の疾患 手術なし - - 2.61 - -
020320xx97xxxx ④眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり - - 3.46 - -
160250xxxx0xxx ⑤眼損傷 手術・処置等1なし - - 4.90 - -

①は眼瞼下垂の手術症例を示しています。本来、白内障手術の症例数が最も多くなるのですが、DPC計算の対象外(短期滞在手術等基本料算定)となっているため、この表には入っておりません。(*診療科別手術件数をご覧下さい。)
手術は白内障・眼瞼手術・結膜の手術などを中心に行っています、地域医療支援病院として、多くのご紹介いただいた患者さんに対しても、なるべく短い診療回数で適切な診断・治療を行い、元の医療施設に戻っていただけるように心がけています。

  • 患者数10件未満は、“-”を表記しています。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
030400xx99xxxx ①前庭機能障害 手術なし 47 5.53 5.24 0.00 65.91
030240xx99xxxx ②扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 31 4.74 5.50 0.00 36.65
030350xxxxxxxx ③慢性副鼻腔炎 20 6.05 7.47 0.00 52.30
030230xxxxxxxx ④扁桃、アデノイドの慢性疾患 19 8.05 8.12 0.00 25.32
030250xx990xxx ⑤睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1なし 17 1.94 3.63 0.00 58.71

①はめまい(メニエール病・良性発作性めまい)、②は扁桃周囲膿瘍・急性扁桃炎の内科的治療、③慢性副鼻腔炎の手術、④は慢性扁桃炎の手術、⑤は睡眠時無呼吸症候群のCPAP導入などの治療症例を主に示しています。
症例数としては、睡眠時無呼吸症候群におけるポリソムノグラフィ検査が最も多いのですが、DPC計算の対象外(短期滞在手術等基本料算定)となっているため、この表には入っておりません。
耳鼻咽喉科は、その名のとおり、耳・鼻・咽頭・喉頭を扱う診療科で、内科的疾患も外科的疾患も担当します。この領域は、嗅覚・聴覚・平衡覚・味覚や呼吸・嚥下・発声という生命および生活の質を維持するために必須の機能と深い関連があります。

神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
010060x2990401 ①脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)
手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり
副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2
45 20.76 16.54 24.44 69.58
010230xx99x00x ②てんかん
手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
20 4.60 7.12 5.00 51.35
010060x2990201 ③脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)
手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり
副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2
18 14.17 16.73 5.56 68.28
010060x2990411 ④脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)
手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり
副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2
17 17.41 18.76 17.65 78.06
010061xxxxx0xx ⑤一過性脳虚血発作
手術・処置等2なし
14 7.43 6.38 0.00 75.50

①は脳梗塞(脳卒中発症3日目以内かつJCS10未満・発症前Rankin Scale 0、1又は2)でエダラボン投与あり、②はてんかん、③は①のエダラボン投与なしでリハビリを中心とした治療、④は①に「肺炎・誤嚥性肺炎・尿路感染症」などを合併している場合、⑤は一過性脳虚血性発作の症例を主に示しています。
神経内科では、脳、脊髄、末梢神経、筋疾患の内科的診療を担当します。滋賀県唯一の神経難病病棟(20床)を持ち、パーキンソン病関連疾患等の神経難病に対して専門性の高い医療を提供しています。
脳血管障害超急性期の患者さんに対しては、脳神経外科と連携して、適応のある患者さんにはt-PAによる血栓溶解療法や引き続いての血管内治療を行っています。また、治療後も関連施設での円滑な治療継続ができるよう連携パスも運用してます。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
080011xx99xxxx ①急性膿皮症 手術なし 37 12.38 11.97 0.00 68.00
080020xxxxxxxx ②帯状疱疹 27 8.70 8.96 3.70 67.19
080007xx010xxx ③皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等
手術・処置等1なし
- - 4.28 - -
070010xx970xxx ④骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり
手術・処置等1なし
- - 5.11 - -
080006xx01x0xx ⑤皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等
手術・処置等2なし
- - 8.78 - -

①は蜂窩織炎、②は帯状疱疹の症例を主に示しています。
入院の対象は、湿疹・蕁麻疹・乾癬・中毒疹(薬疹を含む)・紅斑類・熱傷・水疱症・糖尿病性壊疽・蜂窩織炎等の細菌感染症、帯状疱疹等のウイルス性感染症等です。最近の傾向として糖尿病性壊疽をはじめとした複数科に関連する疾患が少なくなく、各科とも協力し総合入院の良さを活かすようにしています。 大部分は日帰り手術を実施していますが、大きな腫瘍・植皮が必要な症例・足底の手術などは入院を勧めています。

  • 患者数10件未満は、“-”を表記しています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
11012xxx020x0x ①上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等
手術・処置等1なし 副傷病なし
66 7.24 5.83 0.00 60.50
110070xx0200xx ②膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術
手術・処置等1なし 手術・処置等2なし
65 6.46 7.44 0.00 72.43
110200xx02xxxx ③前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 44 10.98 9.98 0.00 75.48
110080xx01x0xx ④前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等
手術・処置等2なし
37 15.19 13.39 0.00 69.78
110310xx99xx0x ⑤腎臓または尿路の感染症
手術なし 副傷病なし
23 10.57 12.43 0.00 70.70

①は腎結石・尿管結石症における経尿道的尿路結石除去術(レーザー)、②は膀胱癌における経尿道的手術、③は前立腺肥大症における経尿道的手術、④は手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を用いた前立腺癌手術、⑤は尿路感染症の内科的治療の症例を主に示しています。
腹腔鏡手術を、副腎腫瘍・癌、腎腫瘍・癌、上部尿路腫瘍・癌、前立腺癌、膀胱腫瘍・癌症例を中心に施行しています。侵襲が大きな手術であっても、おおむね2~3週間程度の入院で治療が可能です。腹腔鏡手術の件数が多いのに加えて結石内視鏡手術症例数も豊富なのが特徴です。
前立腺癌が疑われる場合に行われる前立腺針生検法の患者数も上位に入りますが、DPC計算の対象外(短期滞在手術等基本料算定)となっているため、この表には入っておりません。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
040040xx9910xx ①肺の悪性腫瘍
手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし
61 3.89 3.68 0.00 71.57
040040xx99040x ②肺の悪性腫瘍
手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり
副傷病なし
29 14.59 12.35 0.00 73.69
040110xxxxx0xx ③間質性肺炎
手術・処置等2なし
25 19.16 19.92 8.00 71.80
040081xx99x00x ④誤嚥性肺炎
手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
20 36.20 21.25 15.00 86.55
040040xx9908xx ⑤肺の悪性腫瘍
手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等28あり
18 15.39 12.01 0.00 72.89

①は肺癌における気管支鏡検査、②は肺癌における化学療法、③は間質性肺炎、④は誤嚥性肺炎、⑤は肺癌における化学療法(ペメトレキセドナトリウム水和物投与)の症例を主に示しています。
肺癌術後化学療法が必要な症例や、肺癌術後再発・進行肺癌に対する診療を行っています。術後化学療法は、1コース目は必ず入院となりますが、その後は外来化学療法も可能であり、患者さんのライフスタイルに合わせた治療が可能です。術後再発や進行肺癌に対しては治療前より緩和ケア科と連携し、緩和ケアを行いながら、呼吸器外科・放射線科・病理診断科と密に連携しております。
睡眠時無呼吸症候群におけるポリソムノグラフィ検査の症例も上位に入りますが、DPC計算の対象外(短期滞在手術等基本料算定)となっているため、この表には入っておりません。
睡眠時無呼吸症候群に対しては、毎日検査可能ですので、患者さんのライフスタイルに合わせた精査が可能です。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
050050xx99100x ①狭心症、慢性虚血性心疾患
手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし
副傷病なし
156 2.97 3.06 0.00 69.62
050050xx02000x ②狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等
手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし
副傷病なし
112 4.73 4.71 0.00 70.54
050130xx99000x ③心不全
手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし
副傷病なし
72 19.57 17.95 4.17 84.67
050050xx99200x ④狭心症、慢性虚血性心疾患
手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし
副傷病なし
57 3.42 3.22 0.00 71.23
050070xx01x0xx ⑤頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術
手術・処置等2なし
19 5.21 5.51 0.00 60.21

①は狭心症における心臓カテーテル検査、②は狭心症における経皮的冠動脈形成術・ステント留置術、③は心不全、④は狭心症における心臓カテーテル検査+血管内超音波検査等あり、⑤は不整脈における経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)の症例を主に示しています。
循環器内科の対象となる疾患は、心臓病(心不全・狭心症・心筋梗塞・不整脈)、血管病(狭心症・下肢の動脈狭窄・シャント狭窄・肺塞栓)、高血圧です。
当院の特色は、狭心症・心筋梗塞治療の中心となる「冠動脈インターベンション治療(PCI)」を年間150~200症例行っています。一方、まだ十分に全国的に普及していない「心大血管リハビリテーション」を開設し、多職種のスタッフからなるチーム医療で、質の高い運動・生活療法を続けており、病後の社会生活をより高いレベルで送って頂けていることを実感しております。
不整脈の根治治療となる「カテーテルアブレーション」も2016年4月より開始し、良好な成果を得ております。
通常の入院期間は、心臓カテーテル検査においては2・3日(表中①,④)、冠動脈血行再建術とアブレーション治療においては大半が4・5日程度(表中②,⑤)です。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
060340xx03x00x ①胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等
手術・処置等2なし 副傷病なし
71 10.63 11.06 1.41 76.11
060190xx99x0xx ②虚血性腸炎
手術なし 手術・処置等2なし
69 7.29 9.19 1.45 64.19
060100xx99xxxx ③小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)
手術なし
53 1.98 3.00 0.00 68.74
060020xx04x0xx ④胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術
手術・処置等2なし
51 10.24 9.02 0.00 74.31
060102xx99xxxx ⑤穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患
手術なし
38 7.74 7.89 0.00 56.74

①は総胆管結石・胆管炎における内視鏡的治療、②は虚血性腸炎、③は大腸ポリープの検査入院、④は胃癌における内視鏡的胃早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術、⑤結腸憩室炎の症例を示しています。本来、大腸ポリープにおける内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術の症例数が最も多くなりますが、DPC計算の対象外(短期滞在手術等基本料算定)となっているため、この表には入っておりません。(*診療科別手術件数をご覧下さい。)
それぞれの専門分野のエキスパートが切磋琢磨しながら、すべての消化器疾患をチーム全体で診療する体制をとっています。さらに紹介していただいた医療機関との緊密な連携のもと円滑な継続診療を目指しています。
また、消化管出血・急性胆管炎・急性膵炎をはじめとした消化器系救急疾患には、当院の救急外来や外科と密に連携して、24時間体制で対応しています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類基準(※) 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 36 - 14 44 45 22 1 7
大腸癌 26 18 31 70 71 22 1 7
乳癌 14 20 - - 18 - 1 7
肺癌 46 - 28 24 58 45 1 7
肝癌 - - - - 51 44 1 7
  • 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

UICC TNM分類とは、癌の進行度を示す分類法の一つです。
Tは原発した癌病巣の広がり・Nはリンパ節転移の程度・Mは離れた遠隔部位への転移の程度を表します。
それぞれT0~T4・N0~N3・M0~M1と段階が分けられており、数字が大きいほど進行しています。
この表は、UICC TNM分類の病期(Stage)マトリクスを基に、5大癌のStageⅠからⅣの患者数を示しています。
なお、UICC病期分類が不明に分類されている症例については、検査入院や入院中に検査結果が出なかった、入院中の情報だけでは病期分類ができなかったことなどが考えられます。

当院では、低侵襲で患者さんに優しい手術としての鏡視下手術(消化器内科および外科、呼吸器外科、泌尿器科、婦人科)を積極的に行っております。
内視鏡的手術支援ロボット『ダ・ヴィンチ』も導入しております。
健診センターでの早期発見から、内視鏡および外科的手術治療、化学療法、放射線治療そして緩和ケアに至るまで、“がんに一層対応できる病院”を目指していきます。

  • 患者数10件未満は、“-”を表記しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 26 6.85 43.35
中等症 86 17.91 74.91
重症 20 22.20 79.95
超重症 - - -
不明 - - -

肺炎の重症度分類A-DROPスコアを用いています。
Age(年齢)…男性70歳以上、女性75歳以上
Dehydration(脱水)…BUN 21mg/dL以上または脱水あり
Respiration…SpO2‹=90%(PaO2 60Torr 以下)
Orientation(意識障害)…意識障害あり
Pressure(収縮期血圧)…収縮期血圧90 mmHg以下
(5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点。)
軽症:0点の場合。
中等症:1~2点の場合。
重症:3点の場合。
超重症:4~5点の場合。ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合。

全体の約64%が中等症です。
軽症の患者さんの平均年齢が43.35歳であるのに対し、重症度が上がるにつれて平均年齢も上がり、平均在院日数も延びる傾向にあります。

  • 患者数10件未満は、“-”を表記しています。

脳梗塞のICD10別患者数等

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ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 15 7.87 75.73 0.00
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 202 25.05 74.50 28.76
その他 24 26.96 72.46 3.98
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -

全体の約86%がI63$(脳梗塞)に分類されています。
その中のおよそ9割が発症日から3日以内の入院です。
平均年齢70歳以上と高齢の患者さんが多く、2~3割程度の患者さんは、リハビリ専門病院等に転院されることもあります。

近年、ますます増加の一途をたどる脳卒中に対して、脳神経外科・神経内科のスタッフを中心に、その他部門と密に連携し24時間体制で診療に当たっております。
急性期病棟での入院診療や大津市内の急性期病院・回復期リハビリ病院、療養型病院、大津市医師会、保健所との連携のもと脳卒中連携パスの運用を開始し、集中的かつ包括的なチーム診療に取り組んでいます。

  • 患者数10件未満は、“-”を表記しています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K616-4 ①経皮的シャント拡張術・血栓除去術 13 1.31 2.77 0.00 75.69
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -

最近、増加している透析患者さんに対し、循環器内科・心臓血管外科と連携し、血液透析のためのシャント造設術や、シャント狭窄における経皮的シャント拡張術・血栓除去術を行っております。

  • 患者数10件未満は、“-”を表記しています。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K672-2 ①腹腔鏡下胆嚢摘出術 108 0.56 4.94 0.00 65.06
K634 ②腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 61 0.23 2.10 0.00 61.57
K718-21 ③腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 48 0.27 4.29 0.00 41.94
K719-3 ④腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 47 2.96 13.30 0.00 72.13
K7432 ⑤痔核手術(脱肛を含む)(硬化療法(四段階注射法)) 28 0.04 1.29 0.00 62.57

主に①は胆嚢炎・胆嚢結石症、②は鼠径ヘルニア、③は急性虫垂炎、④は大腸癌、⑤は内痔核に対し行われる手術です。
『キズの小さな腹腔鏡手術を積極的に取り入れています』
患者さんに痛みやダメージを与えない内視鏡手術をあらゆる領域で積極的導入しており、他院に比べても内視鏡手術の比率はかなり高いものとなっています。
また、胃癌に対するロボット支援手術を2015年3月から開始、2016年6月には先進医療の認可を受けました。2018年度からの保険収載が期待されています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K0461 ①骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 66 2.79 26.33 59.09 80.86
K0462 ②骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 55 1.71 17.13 0.00 57.15
K0811 ③人工骨頭挿入術(肩,股) 48 3.48 25.46 62.50 82.29
K0821 ④人工関節置換術(肩,股,膝) 36 1.14 27.33 0.00 71.92
K0483 ⑤骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) 30 0.83 2.27 0.00 52.97

①②③は各部位における骨折、④は変形性股関節症・膝関節症に対し行われる手術です。⑤は骨折観血的手術後の抜釘手術です。
外傷、関節外科、脊椎脊髄外科、手外科・末梢神経外科について、最新の治療法を積極的に取り入れています。また低侵襲手術を各領域に取り入れ、早期の社会復帰を目指して治療しています。
大腿骨近位部骨折の患者さんが最も多いですが、地域の高齢化を反映して大腿骨近位部骨折・橈骨遠位端骨折などの骨折が多くなっています。麻酔科の協力のもと当日緊急手術を含め受傷後数日以内の臨時手術が可能です。術後は急性期リハビリテーションを提供し早期復帰を支援しています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K1426 ①脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 68 3.74 15.78 13.24 62.29
K164-2 ②慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 30 1.07 13.33 13.33 75.93
K1425 ③脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 29 2.66 17.24 17.24 67.90
K1423 ④脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 26 2.92 15.58 3.85 62.81
K1421 ⑤脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(前方椎体固定) 19 1.95 15.89 0.00 60.47

①③④⑤は脊柱管狭窄・脊椎症、②は慢性硬膜下血腫に対し行われる手術です。
伝統的に脊椎脊髄疾患を数多く治療していますが、最近では傷が小さくてすむ頚椎椎弓形成術や顕微鏡下の腰椎手術、さらに圧迫骨折に対する経皮的椎体形成術ならびに変性側弯症に対する脊柱固定術により良好な成績を上げています。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K514-23 ①胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 37 2.59 5.76 0.00 69.68
K514-21 ②胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 28 2.61 3.21 0.00 72.89
K5131 ③胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 17 2.94 1.47 0.00 34.18
K5132 ④胸腔鏡下肺切除術(その他) 11 2.55 3.73 0.00 66.00
K488-4 ⑤胸腔鏡下試験切除術 - - - - -

主に①②は肺癌・転移性肺腫瘍、③は気胸、④は肺の良性腫瘍に対し行われる手術です。
肺癌は、手術侵襲を少なく、治療効果は大きくなるような手術を心掛けています。ほぼ全例に胸腔鏡を使用し、4cm1ヶ所と1.5cm2ヶ所の皮膚切開のみで肺葉切除を行います。術後入院日数は4日を目標としております。(入院期間延長の理由の80%は患者さんのご希望です。)肉体的労働の方以外は退院直後からほぼそれまでと同様の社会生活が可能です。
術後入院日数は、気胸は原則1日、悪性腫瘍の肺部分切除や良性疾患は原則2日です。

  • 患者数10件未満は、“-”を表記しています。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K617-4 ①下肢静脈瘤血管内焼灼術 69 1.19 1.01 0.00 67.72
K5972 ②ペースメーカー移植術(経静脈電極) 22 2.91 7.95 4.55 79.73
K597-2 ③ペースメーカー交換術 11 2.36 3.36 0.00 81.18
K5522 ④冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) - - - - -
K5607 ⑤大動脈瘤切除術(腹部大動脈(その他のもの)) - - - - -

①は下肢静脈瘤、②は房室ブロック・洞不全症候群などに対し行われる手術です。③はペースメーカー移植後の電池消耗などに対し行われます。
人工心肺を用いない心拍動下冠動脈バイパス術(オフポンプ:OPCAB)、抗凝固療法を必要としない僧房弁形成術や小皮膚切開法による腹部大動脈瘤手術など低侵襲で最新の術式を積極的に導入しています。ペースメーカー埋め込み術のほか、下肢静脈瘤においては一昨年より最新の低侵襲な血管内レーザー治療を導入しております。従来の静脈瘤切除術に加え、日帰り手術として高位結紮と硬化療法での治療も行っています。

  • 患者数10件未満は、“-”を表記しています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K877-2 ①腹腔鏡下腟式子宮全摘術 54 1.24 5.02 0.00 45.39
K8882 ②子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 51 0.96 4.14 0.00 40.63
K867 ③子宮頸部(腟部)切除術 40 1.00 1.00 0.00 38.48
K872-3 ④子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術,子宮内膜ポリープ切除術 28 0.96 1.11 0.00 47.18
K877 ⑤子宮全摘術 22 1.05 8.68 0.00 48.59

主に①は子宮筋腫・子宮腺筋症、②は良性の卵巣腫瘍、③は子宮頚部異形成・子宮頚上皮内癌、④は子宮筋腫・子宮粘膜ポリープ、⑤は子宮筋腫・子宮腺筋症などに対し行われる手術です。
婦人科疾患では、子宮筋腫や卵巣腫瘍、子宮内膜症などの良性腫瘍及び子宮外妊娠においては、女性に優しい医療を目指し、体への負担が少なく、整容面でも優れた内視鏡下手術(腹腔鏡下手術・子宮鏡下手術)を積極的に取り入れています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K2821ロ ①水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 266 0.00 1.00 0.00 75.36
K279 ②硝子体切除術 - - - - -
K2191 ③眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
K2172 ④眼瞼内反症手術(皮膚切開法) - - - - -
K2193 ⑤眼瞼下垂症手術(その他) - - - - -

①は主に白内障に対し行われる手術です。
手術は白内障・眼瞼手術、結膜の手術などを中心に、白内障手術は日帰り手術もしくは入院(1泊2日)で、なるべく患者さんのご希望に沿えるかたちで行っています。また小児やその他の全身麻酔の必要な患者さんにも対応しております。

  • 患者数10件未満は、“-”を表記しています。

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K3772 ①口蓋扁桃手術(摘出) 20 1.05 6.25 0.00 29.50
K340-5 ②内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 12 1.00 6.75 0.00 48.58
K331 ③鼻腔粘膜焼灼術 - - - - -
K368 ④扁桃周囲膿瘍切開術 - - - - -
K340-6 ⑤内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) - - - - -

①は慢性扁桃炎、②は慢性副鼻腔炎に対して主に行われる手術です。
副鼻腔手術など内視鏡を用いた手術も行っています。
嗅覚・聴覚・平衡覚・味覚や呼吸・嚥下・発声という生命および生活の質を維持する重要な機能を多く含む領域を扱うことから、治療においては根治性を損なわずにいかに機能を温存できるかが大きな問題となります。

  • 患者数10件未満は、“-”を表記しています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K7811 ①経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 57 1.58 4.42 0.00 59.11
K8036イ ②膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 57 1.49 5.53 0.00 73.40
K8411 ③経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 45 2.31 8.04 0.00 74.36
K843-4 ④腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 36 2.75 11.44 0.00 69.86
K783-2 ⑤経尿道的尿管ステント留置術 35 2.34 8.49 2.86 69.09

主に①は腎結石症・尿管結石症、②は膀胱癌、③は前立腺肥大症、④は前立腺癌、⑤は尿管狭窄・水腎症などに対して行われる手術です。
腹腔鏡手術を積極的に導入しています。前立腺癌については2014年6月より「ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺全摘除術」(表中④)を開始、腎悪性腫瘍についても2015年5月より「ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術」を開始しました。
平均入院期間は腹腔鏡手術で13.7日、開腹手術で20.9日、経尿道的内視鏡手術で5.2日です。いずれの手術においても、低侵襲で安全な治療を心掛けています。
腹腔鏡手術の件数が多いのに加えて結石内視鏡手術症例数も豊富なのが特徴です。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K5493 ①経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 87 1.92 3.05 1.15 70.57
K5492 ②経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 24 0.25 13.88 0.00 72.21
K5491 ③経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 21 0.14 19.24 0.00 72.52
K616 ④四肢の血管拡張術・血栓除去術 19 1.47 4.63 5.26 73.16
K5463 ⑤経皮的冠動脈形成術(その他) 17 1.88 2.18 0.00 71.47

①~③は経皮的冠動脈ステント留置術で、①は急性心筋梗塞・不安定狭心症以外に、②は不安定狭心症に、③は急性心筋梗塞に対して行った場合になります。
⑤は経皮的冠動脈形成術を急性心筋梗塞・不安定狭心症以外に行った場合になります。
バルーンによる経皮的冠動脈形成術では良好な拡張が得られない病変、拡張後の急性冠閉塞、拡張後の再狭窄が問題となります。これらを補うため狭窄部をバルーンで拡張後、内腔側からステントで補強する方法が経皮的冠動脈ステント留置術です。
冠動脈血行再建術においては大半が4・5日程度の入院です。付き添い介護は必要ありません。入院は、できる限り短期間で治療が済むようにスケジュールを立てています。
④は下肢閉塞性動脈硬化症などに対して行われる手術です。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K7211 ①内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 447 0.20 1.99 0.00 65.62
K6532 ②内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 56 1.07 11.59 1.79 74.23
K688 ③内視鏡的胆道ステント留置術 53 2.09 11.62 9.43 78.81
K654 ④内視鏡的消化管止血術 35 0.34 7.94 5.71 74.49
K722 ⑤小腸結腸内視鏡的止血術 33 1.00 7.09 0.00 68.88

①は大腸ポリープ、②は早期胃癌、③は胆管炎・総胆管結石、④は出血性胃潰瘍、⑤は大腸憩室出血などに対して行われる手術です。
大腸ポリープの内視鏡的切除は、治療当日入院で3日入院を標準としています。
2015年9月より、内視鏡システムを一新し最先端の機器を用いて診療にあたっています。また最新の血管造影装置による肝疾患や消化管出血に対するIVR治療を行っています。
入院診療においては、患者さんにとって最適の治療が提供できるよう、十分なカンファレンスをしながら、チーム医療を心掛けています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 33 0.36
異なる 76 0.84
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 41 0.45
異なる 21 0.23

◆敗血症

肺炎や腎盂腎炎など感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。
悪性腫瘍、血液疾患、糖尿病、肝・腎疾患、膠原病といった基礎疾患がある場合、あるいは未熟児、高齢者、手術後といった状態である場合が多いとされています。
入院契機と「同一」とはその病気を治療目的として入院した場合、入院契機と「異なる」とは併発していたか入院中に発症した場合などが考えられます。

◆手術・処置などの合併症

手術・処置後の合併症には細心の注意を払っておりますが、どうしても一定の割合では起こり得ます。
ただし、合併症といっても縫合不全や創部感染といったものだけではなく、この分類の中には人工関節ゆるみや透析シャント狭窄など長い時間の経過とともに起こってしまうものもあります。
入院契機と「同一」とは、手術・処置後後日入院となった場合、入院契機と「異なる」とは入院中に発症した場合などが考えられます。

〔ICD10別 主な内訳〕

  • 合計5件以下は省略
T810 処置に合併する出血及び血腫,他に分類されないもの(例:EMR等後出血、生検後出血)
入院契機と同一 7件(0.08%)、異なる 18件(0.20%)
T814 処置に続発する感染症,他に分類されないもの(例:術後創部膿瘍、術後腹腔内膿瘍)
入院契機と同一 5件(0.06%)、異なる 1件(0.01%)
T828 心臓及び血管のプロステーシス,挿入物及び移植片のその他の合併症(例:透析シャント狭窄)
入院契機と同一 14件(0.15%)
  • 播種性血管内凝固症候群およびその他の真菌感染症については、患者数10件未満のため“-”を表記しています。

更新履歴

2017/09/29 平成28年度DPCデータに基づく『病院指標の公表』アップしました。
  • 厚生労働省「病院情報の公表の集計条件等」に基づきDPCデータを集計し、公表しております。
  • 2016年4月1日から2017年3月31日までの退院患者で一般病棟に入院した患者が対象(一部対象外あり)
  • 2.診断群分類別患者数等および6.診療科別主要手術別患者数等について
    集計上、上位の患者数が全て10件未満の診療科は表記しておりません。