看護局

専門・認定看護師

ご自宅で療養されている患者さん・ご家族を専門スタッフチームが支えます

専門看護師とは

専門看護師(CNS)とは、看護系大学の大学院博士前期課程を修了後、日本看護協会認定審査に合格し、複雑で解決困難な看護問題を持つ患者さん、ご家族及び集団に対して、水準の高い看護ケアを提供するため、特定の専門看護分野の知識及び技術を深めた看護のスペシャリストです。

がん看護専門看護師(緩和ケア認定看護師)杉江 礼子

がん看護専門看護師(緩和ケア認定看護師)杉江 礼子

私は、2011年12月にがん看護専門看護師の認定を受けました。がん看護専門看護師は、それぞれが専門分野(サブスペシャリティ)を持っており、私は緩和ケアを中心に携わっています。

現在患者相談支援室に所属し、緩和ケアチーム、がん相談などを含めて、患者さん・ご家族が穏やかに、その人らしく生活出来るように、様々な専門職の方と連携しながら対応しています。病気に伴う体やこころのつらさを抱えている時、可能な限りつらさを和らげ、その状況に向き合う方法を、患者さんやご家族、日々ケアにあたっている医療者の方と一緒に考え、お手伝いができればと思っています。

 

認定看護師とは

認定看護師(CN)とは、日本看護協会認定審査に合格し、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護が実践できる看護師です。

皮膚・排泄ケア認定看護師 大津 陽子

皮膚・排泄ケア認定看護師 大津 陽子

看護師自身が自律して患者さんのケアに取り組む先人(WOCN)に感銘を受けこの領域の認定看護師になりました。看護師のケアがそのまま結果として現れること、ケアを行った患者さんと一緒に喜べる事が、仕事のモチベーションにつながっています。

皮膚・排泄ケア認定看護師として、皮膚(創傷、褥瘡、スキントラブル等)や排泄(人工肛門・膀胱や失禁等)の問題を抱える患者さんに、根拠に根ざした知識と技術を提供し、入院中だけでなく退院後にも安心して過ごしていただけるよう、地域の訪問看護師さんや介護職の皆さんとも連携をとり支援させていただいております。

今後も専門領域の認定看護師として、患者さんにとって何が一番安心で安楽かを考え、寄り添いながら支援していきたいと思います。

皮膚・排泄ケア認定看護師 大坪 有紀子

皮膚・排泄ケア認定看護師 大坪 有紀子

2015年より皮膚・排泄ケア認定看護師として創傷ケア、ストーマケア、失禁ケアを専門に看護活動を行っています。病棟勤務をしながら、週1-2回の活動となります。

病棟では、専門領域のケアに関する指導や、患者さんのケアについて最適な方法を検討し、病棟看護師とともに実践しています。

病棟勤務と専門活動を行うことで、入院中~退院後まで患者さんの経過を追って関わらせていただくことができるため、提供したケアが良かったかどうか、患者さんがどのような場面でどのような問題を抱えているのか、私たちに求められる事は何かなど、患者さんから学ぶこともたくさんあります。近年、"病院から在宅へ"の動きもあるため、入院~退院まで継ぎ目のないケアを目指して、学びを還元しながら患者さんやご家族の生活がゆとりあるものとなるよう、尽力したいと思います。

皮膚・排泄ケア認定看護師 山崎 千恵子

皮膚・排泄ケア認定看護師 山崎 千恵子

当院で3人目の皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)となりました。

入職時から外科病棟で働き、特にストーマを有する患者さんの看護ケアを行う中で、患者さんの悩みや不安が解決できる力になればと思い、この分野の資格を取得しました。現在は病棟で勤務しながら、創傷やストーマ、失禁に関する問題を抱える患者さんのケアについて、専門的な知識や技術を活用して、質の高い看護ケアが提供できるよう努めています。

入院から退院まで、患者さんがその人らしく生活できるように支援していくことが私の務めだと思っています。先輩WOCNと力を合わせ、また他職種と連携をとりながら、患者さんの気持ちに寄り添った看護を実践していきたいと思います。

皮膚・排泄ケア認定看護師 井上 佳那

皮膚・排泄ケア認定看護師 井上 佳那

私は2021年度皮膚・排泄ケア認定看護師として認定を受けました。
当院では4人目の皮膚・排泄ケア認定看護師となります。現在病棟で勤務しておりますが、
週1回活動日としてスキンケア外来や褥瘡回診、失禁関連に関する相談、指導等を実践しています。

皮膚・排泄ケア認定看護師の専門領域は多岐にわたりますが、それぞれに共通することは、健やかな皮膚を守る事です。
実際の看護現場においては発生した皮膚トラブルに関わる事が大半を占めています。
しかし、皮膚トラブルはリスクアセスメントを十分に実施し、看護ケアとしてどのようなケア介入が必要となるのかを考え、多職種とも連携し実践する事で防ぐ事が可能です。
認定看護師活動を通して、看護として何ができるかや、患者様やご家族様のニーズに応じたケアとはなにかについて考え、現場スタッフや地域の皆様とともに協同し、問題解決のバトンを渡せるよう尽力いたします。

感染管理認定看護師 横谷 恵

感染管理認定看護師 横谷 恵

感染管理認定看護師の役割は、病院内において医療関連感染を発生させないことです。 すべての職員が感染防止の知識を身につけ、実践できるよう、感染対策チームのメンバーと共に、感染管理活動を推進しています。

感染管理認定看護師 松下 弘美

感染管理認定看護師 松下 弘美

2011年より二人目の感染管理認定看護師として、感染管理活動を実践しています。

感染管理認定看護師の役割は、患者さんと病院で働く職員を感染から守ることと考えます。患者さんが安心して質の高い治療や看護が受けられるように、また職員が安全に働くことができるように職員教育や病院環境を整えています。

今後も「医療関連感染の低減」を目指し、努力していきたいと思います。

がん化学療法看護認定看護師 奥野 あす香

がん化学療法看護認定看護師 奥野 あす香

私は2011年に、がん化学療法看護認定看護師として認定され、同年9月より外来にて勤務しています。がん化学療法分野では、新たな抗がん剤の開発や適応の拡大があり、従来の副作用に加え新たな副作用が出現するなど変化してきています。同時に、副作用に対する薬剤の開発も進み、より苦痛を緩和して治療が受けられるようになってきています。私は、治療に関する不安や副作用による苦痛を少しでも緩和し、安全・安楽に治療を受けられる環境を提供できるようにすることを心がけ、日々の看護を行っています。また、がん化学療法分野における質の向上のため、院内・外で研修の企画・運営や相談の対応をしています。

救急看護認定看護師 吉田 修

救急看護認定看護師 吉田 修

当院は大津市の中部地域にて救急告知病院としてER(Emergency Room;救急外来)を運営しています。初期治療を実施しながら診断を下し診療を専門各科に引き継ぐ「トリアージ型」で運営されており、専門各科の指導のもと専門性の高い治療が行なわれています。そのため重症患者さんから高齢者まで幅広い患者層の対応をしていかなければならない現状があります。目まぐるしく変化する高度先進医療と、複雑化する救急医療ニーズに対し、適切に対応できるよう救急救命技術の向上を目指し日々スタッフとともに質の高い看護の提供を目指しています。

救急看護の対象は、早期の全身管理が必要とされます。そのため、迅速な対応と根拠をもった看護の提供を行える集団作りを目指しています。また救急という非日常の緊迫した状況の中、患者さんやご家族にとって安心して心を許せるような存在になりたいと考えております。

また院内だけでなく、心肺蘇生術の普及や、DMAT(災害派遣医療チーム)として東日本大震災の医療班派遣にも参加させていただいた経験を、地域の災害対策に生かし、今後も災害医療の一翼を担っていきたいと考えております。

ALS・BLS研修

糖尿病看護認定看護師 山下 亜希

糖尿病看護認定看護師 山下 亜希

糖尿病看護認定看護師の資格認定を2012年に受け、現在は外来部に所属し糖尿病療養相談外来の業務を専任で行っております。主な業務として、療養相談、フットケア、透析予防指導、インスリン(GLP-1)手技導入、SMBG手技導入を行っています。療養相談では、患者さんが希望する療養生活と治療行動のすり合わせを行い、患者さんの自己決定のもと療養行動に取り組めるよう支援を行っています。フットケアでは、足への関心の高まりをきっかけに療養行動全体への関心を高められるよう、また「足に傷を作らない、作らせない。」ための予防的フットケアの視点での指導を心がけています。

透析予防指導では、医師、管理栄養士と共に糖尿病チームの協働により早期に腎機能低下への介入を行い、腎不全→透析治療に至らないよう支援を行っています。

慢性疾患である糖尿病の看護において、患者さんを「糖尿病を抱え持つ生活者」として全人的に捉え、最新の知識と技術を用いて包括的視点で療養生活を支援することが求められています。そのような視点を養えるよう、糖尿病看護に関わる看護師の育成、能力・質の向上を目指した研修、勉強会の企画や運営を行っております。

緩和ケア認定看護師 阿波屋 真帆

緩和ケア認定看護師

緩和ケアとは、病気に伴う身体や心のつらさを和らげ、自分らしい生活を送ることができるよう支えていくことです。つらい症状を抱えながらも最期まで生を全うしようとする患者さんや、大切な人のために何かできないかと願うご家族の支えになりたいという思いで、日々ケアをしています。

現在は緩和ケア病棟に勤務し、様々な専門職と連携しながら、患者さんとご家族の希望に寄り添うケアが行えるよう努めています。外来・入院・自宅と切れ目なく緩和ケアが提供できるよう、院内外での研修会の企画・運営を通して、緩和ケアの普及や質の向上を目指していきたいと考えています。

慢性心不全看護認定看護師 森野 智史

慢性心不全認定看護師 森野 智史

心不全とは、いろいろな心臓の病気が原因となって起きます。そのため「慢性心不全」と名前が付いていますが、心臓の病気を持つ方々全般を対象とさせていただいています。

心臓の病気を持つ方は、病気による症状と上手につきあっていくこと大切です。また安全に日常生活が送れるよう支援を行っていくことが医療者の役割になります。そのため患者さんに対し看護師だけではなく、病院内の様々な専門職と連携を行うチームとしての医療が重要であると考えています。

患者さん・ご家族と療養生活について話し合い、一緒に考え、その方に合った療養生活について医療スタッフと協力しながら手助けを行っています。
入院中の方に対して心臓の病気による症状のコントロールや退院に向けた支援を行い、心臓リハビリテーションに通院されている方にはリハビリの場での療養生活の相談などを行っています。
よろしくお願いいたします。

認知症看護認定看護師 和田 みどり

認知症看護認定看護師 和田 みどり

当院には1名の認知症看護認定看護師が在籍しております。

私は主に病棟スタッフに対して、認知症を有している患者さまに対する関わりやケア方法の提案・指導と、認知症・せん妄ケアチームとの連携促進など教育的役割を担っています。

急性期病院における認知症看護の実践は難しいことも多くありますが、その過程で、意外な展開や気づき、気持ちのふれあいがあり、そこが認知症看護の醍醐味でもあると思っています。病棟スタッフとともに、認知症看護の楽しさを実感しながら、病院全体の認知症看護の質の向上を目指しています。地域の中核的な急性期病院として、認知症であっても必要な医療を受け、住み慣れた地域で自分らしい生活を継続できるよう「認知症の人が安心して治療を受けられる病院」を目標に、今後も取り組んでいきたいと思います。

がん化学療法看護認定看護師 柳田 知美

がん化学療法認定看護師 柳田 知美

近年、がん薬物療法の進歩は目覚ましく、次々と新しい薬剤が開発されています。がん治療におけるがん薬物療法は重要な位置を占めている一方で、治療に伴う副作用症状は多種多様であり、その多くが患者さんにとって苦痛を伴うものです。
また、治療は長期間にわたることが多く、治療の場も入院から外来・在宅に移行しています。
がん薬物療法を受ける患者さんをとりまく環境はめまぐるしく変化しており、日常生活と治療を両立しながら、心身ともにできるだけ苦痛なく過ごせることが重要であると考えます。
そして、そのために私たち医療者が果たせる役割も多くあると感じています。

私は2020年にがん化学療法看護認定看護師として認定を受けました。
卒後2年目よりがん薬物療法にたずさわっており、多くの患者さんから様々なことを教えていただきました。
治療に伴う苦痛を緩和する方法は日々進歩しています。患者さんの当たり前の日常を守りながら治療を継続できるよう、ともに考え、ともに歩んでいきたいと思っています。

集中ケア認定看護師 森 俊之

集中ケア認定看護師 森 俊之

私は2020年に集中ケア認定看護師を取得し、現在は集中治療室で活動をしております。主な活動としては集中治療室で指導、実践的役割を担いながらRRSRSTの活動を行っております。高度侵襲を受けた患者様は容易に病態が変化しやすく、日々状態をアセスメントしながら適切な身体的、精神的環境を整えることを心がけております。

また、人工呼吸や体外心肺補助(ECMO)等の管理も重要な役割ですが、急な患者様の変化に戸惑う家族の思いを傾聴し寄り添う看護を大切にしたいと考えております。

最善の医療は一人では何もできません。病棟スタッフやその他活動チームで協働することが患者様へよりよい看護を提供できる近道と考えています。その中の一人として今後も努力していきたいと思います。

特定看護師とは

「特定行為に係る看護師の研修制度」を履修した看護師のことを指します。医師の指示を待たなくても、手順書を確認しながら修了した特定行為区分(医療行為)の処置ができます。(21区分38行為)

特定看護師 貞廣 純子

特定看護師 貞廣 純子

ICU(集中治療室)には現在3人の特定看護師が従事しています。私の主な役割は、多くの重症者を管理する医師のタスクシフトを担うことです。従来、医師が行っていた動脈に留置する点滴の挿入などを看護業務として実践しています。
当院はコロナウイルス感染による重症肺炎の治療を行う感染症指定機関でもあり、今後は人工呼吸器の設定をより良い状態に調整するための一助として特定看護師の役割を担うことが私の目標です。
より安全・安楽な療養生活を提供できるよう今後も特定看護師同士で協力し合い努力していきます。

特定看護師 水嶋 将吾

特定看護師 水嶋 将吾

看護師の行う特定行為は、医師の指示を待たず医行為を実践することでタイムリーに患者さんのニーズに応えることが目的です。そして、より重症度・緊急度の高い患者さんに医師が対応できるよう医師のタスクシフトを実現したいと考えています。現在は安全な特定行為の実践に向けたシステム整備に取り組んでいます。人工呼吸器の設定変更や鎮痛薬・鎮静薬の適切な管理等、看護の目線を大切にし、いち早く患者さんの苦痛を緩和できるような特定看護師を目指します。

特定看護師 穂積 洋平

特定看護師 穂積 洋平

今年の6月から集中治療室において勤務している特定看護師の穂積です。3年前に麻酔、集中治療分野の特定行為の研修を終え、前医でも集中治療室や救急外来に所属しながら特定行為の実践活動を行ってきました。集中治療室においては円滑なチーム医療や患者の早期回復を目的とした動脈ラインの確保や人工呼吸器の設定の変更などを行ってきました。また、集中治療室だけでなく、組織横断的な活動として療養病棟においても、不良肉芽の発生の予防を目的とした気管カニューレの交換を行ってきました。
これらの経験を活かし、今年の10月からは集中治療室において、集中治療部の医師の指示のもと動脈ラインの確保の特定行為を実践しています。まだまだ微力ですが、特定看護師として少しでもタイムリーにニーズへ貢献できるように活動していきたいと考えています。