からだに優しい鏡視下手術
市立大津市民病院では、からだに優しい高度な鏡視下手術を積極的に行っています。
鏡視下手術のメリット
鏡視下手術とは、体に小さな穴(創)を開けて、そこからカメラや手術器具(胸腔鏡、腹腔鏡、関節鏡など)を入れて行う手術のことです。 患者さんにとっては、
- 傷口が小さい
- 出血量が少ない
- 術後の痛みが軽い
- 早期の社会復帰が可能
というメリットがありますが、その反面
- 腹部の場合、お腹の中に炭酸ガスを入れて手術をするため(気腹)、高炭酸ガス血症や不整脈を起こす可能性がある。
- 手術時間が長いことがある。
- 術野が狭い。
というデメリットもあります。
そのため、手術には高度な技術と高い専門性が要求されます。
当院では各領域の専門医が在籍しており、低侵襲で安全な鏡視下手術を行っています。
高度鏡視下手術トレーニングセンターの設立
当院では2018年4月に"若手医師が実臨床で術者たりうる鏡視下手術の基本技術を身につけるためのトレーニング施設"および"若手・中堅医師が各学会における腹腔鏡手術の技術認定医取得を目指すトレーニング施設"として先進的なドライラボセンター「高度鏡視下手術トレーニングセンター」を設立し、さらに安全かつ低侵襲で治療効果の優れた鏡視下手術を実施できる医師の育成に努めています。
高度鏡視下手術トレーニングセンターのページを見る
鏡視下手術の対象疾患
- 対象疾患であっても、鏡視下手術の適応でない症例もありますので、まずは受診いただき、医師にご相談ください。
呼吸器外科領域
- 肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、気胸、肺良性腫瘍、多汗症
呼吸器外科のページを見る
消化器外科領域
- 食道がん、食道裂孔ヘルニア
- 胃がん、胃潰瘍・十二指腸潰瘍穿孔、十二指腸腫瘍、虫垂炎、腸閉塞、大腸がん、憩室炎
- 肝腫瘍、膵腫瘍、胆石症、総胆管結石症、脾腫、鼡径ヘルニア(成人・小児)
外科のページを見る
整形外科領域
- 関節鏡視下手術
手関節鏡 |
手根管症候群、TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷、母指CM関節症、手舟状骨骨折、変形性手関節症、関節リウマチ、手関節内骨折 |
肘関節鏡 |
野球肘、難治性上腕骨外側上顆炎、変形性肘関節症、肘関節内骨折 |
膝関節鏡 |
膝半月板損傷、膝関節内骨折 |
- 四肢顕微鏡視下手術
神経剥離術、神経縫合術、神経移植術、神経移行術、神経再生誘導術、切断四肢再接合術、自家遊離複合組織移植術
整形外科のページを見る
脳神経外科
脳神経外科のページを見る
婦人科領域
- 子宮筋腫、子宮腺筋症、その他子宮腫瘍(進行癌は除く)、良性卵巣腫瘍、子宮内膜症、子宮外妊娠、子宮脱(泌尿器科)、子宮内膜ポリープ
産婦人科のページを見る
泌尿器科領域
- 前立腺がん、腎がん、膀胱がん、腎盂がん、尿管がん、腎結石・尿管結石、 副腎腫瘍、後腹膜腫瘍、腎盂尿管移行部狭窄症、精索静脈瘤、停留睾丸(精巣)、 膀胱下垂(膀胱瘤)
泌尿器科のページを見る
など