医療機関の通常の診療時間外に、急を要しない軽症にもかかわらず、安易に救急外来を受診すること。
24時間営業のコンビニエンス・ストアへちょっと買い物に行く感覚で医療機関の救急外来を受診することを言います。
救急外来は、緊急で入院や手術をしなければ生命に危険が及ぶ重篤な患者を受け入れ、専門医につなぐ重要なセクションです。
特に、夜間や土曜・日曜・祝日など、一般の医療機関が診療を行っていない時間帯に一刻を争うような重症、重篤な患者を優先して、受け入れ、治療を行うことを目的にしています。
そのため、救急外来では、通常の外来診療のように受付順番で診察を行うのではなく、重症度、緊急性によるトリアージ(優先順位付け、振り分け)を行い、この優先順位をもとに必要な検査や処置を行っています。
医療機関の救急外来は、重症、重篤な救急患者を診療するためのものであり、便利な時間外の窓口ではありません。これからも安心して受診できる救急外来を維持するためには、日頃から何でも相談ができる“かかりつけ医”を持ちましょう。
救急外来の敷居が高いことで本当に重症の患者が、救急外来の受診を我慢するようなことがあってはいけませんが、本当に救急医療を必要とする患者さんが適切な医療を受けられるように、休日や夜間の安易な受診を控えるなど、受診者一人ひとりのモラルの向上が必要です。今一度、救急外来について、考えてみてください。