診療科・部門一覧

脳卒中センター

診療内容・特色

近年、ますます増加の一途をたどる脳卒中に対して、当院では脳神経外科、脳神経内科のスタッフを中心に、他部門と密に連携し診療に当たっております。亜急性期には、主に出血性病変は脳神経外科が、虚血性病変は脳神経内科の専門医がそれぞれ担当し、慢性期には病診連携・病病連携を積極的に利用して、脳卒中患者さんのADL向上に向け日々努力しております。

医療機器ハード面では、2014年1月に最新の脳血管撮影機器(シーメンス社製)が導入され、これまでよりもさらに強力な脳卒中診療を行えるようになりました。また人的な面でも脳血管内治療専門医が複数名在籍し、脳卒中診療の幅が広がっております。

そして24時間いつでも急性期脳卒中診療に対応できるよう、担当スタッフがいつでもどこでもWEB上で病院からの緊急情報・画像データを瞬時に閲覧し診断を行い、ERおおつと連携して脳卒中診療の初動が迅速かつ円滑・効果的に行えるよう体制を整えております。

なお、当センターは、一次脳卒中センター(PSC)に認定されています。

地域で挑む脳卒中予防

地域で挑む脳卒中予防

脳神経外科では、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの脊椎・脊髄疾患とともに、脳卒中診療においても地域医療の一翼を担うべく態勢を整え診療に臨んでおります。急性期脳梗塞におけるステントを用いた血栓回収術、内頸動脈狭窄症に対する頸動脈ステント留置術およびクモ膜下出血における脳動脈瘤コイル塞栓術など、デバイスの進歩に伴い脳卒中治療における脳血管内治療の役割は年々増しており、当院では私を含めた脳血管内治療専門医がこれらの治療を担当しています。

滋賀医科大学脳神経外科 野崎和彦教授らを中心にした脳卒中発症登録事業によると、2011年の滋賀県での脳卒中発症患者の退院時死亡率は16%、何らかの介護を要する方は46%となっております。

脳卒中は未然に防ぐことが重要であり、そのためには高血圧、脂質異常症、糖尿病、心房細動など脳卒中発症リスクが高い疾患の診療に携わっておられる地域の先生方との病診連携が最も大切であると考えています。

右記は頸動脈ステント留置術の一例です。

過去に視力障害を契機に右内頸動脈閉塞が指摘され内服治療の方針となり、糖尿病でかかりつけの医院で加療いただいておりました。数年の経過で対側の左内頸頸動脈の狭窄が徐々に進行したため当院にご紹介頂きました。後日、左内頸動脈高度狭窄症に対し頸動脈ステント留置術を施行し、特に後遺障害なく通院されています。対側(右)閉塞例ですので左内頸動脈のフォローが注意深くなされていなければ、広範な脳梗塞を生じ患者さんのQOLも著しく低下していた可能性があります。

しかしながら、かかりつけの先生により頚部エコー検査が毎年実施され、適切なタイミングでご紹介頂いたことにより脳卒中を未然に防ぐことができました。

予防的な外科治療を行う際には、経過観察、内科治療、外科治療のリスク&ベネフィットを丁寧に説明し、方針をご提案、ご納得いただいた上で治療方針を決めて頂くことを信条に外来診療を行っております。また当院では脳神経内科医とも協力し脳卒中診療を行います。前述の症例のように地域の先生方とも連携を図り、最適な治療を提供していきたいと考えておりますので、頭頸部血管スクリーニングも含め、外科治療適応にお悩みの際には是非お気軽にご相談ください。

(文責:脳神経外科医長 安部倉 友)
頸動脈ステント留置術の一例

脳卒中チーム

ONE TEAMで治療に取り組んでいます!!(脳血管撮影室にて)

主な症例と件数

2019年度

出血性脳卒中 治療件数(開頭手術、血管内治療含む)
くも膜下出血 15件
脳出血 35例

虚血性脳卒中 治療件数(血管内治療含む)
脳梗塞 141件

スタッフ紹介・学会認定医等資格

高山 柄哲

高山 柄哲

役職センター長
(脳神経外科診療部長兼務)
学会認定医等資格日本脳神経外科学会専門医、日本脊髄外科学会認定医

廣田 伸之

廣田 伸之

役職次長
(脳神経内科診療部長兼務)
学会認定医等資格日本内科学会認定内科医、日本神経学会認定神経内科専門医・指導医、日本臨床神経生理学会認定医(脳波分野、筋電図・神経伝達分野)

募集・採用について

募集・採用についてはこちら