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神経難病臨床研究所

診療内容・特色

神経難病とは、どのような病気なのでしょうか?

神経難病とは神経の病気の中で、はっきりとした原因や治療法がないものをいいます。具体的には運動ニューロン病(筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症など)、脊髄小脳変性症(脊髄小脳萎縮症、他系統萎縮症など)、多発性硬化症、重症筋無力症、パーキンソン病、進行性核上性麻痺などがあります。原因がわからないといっても途中まではわかっているものや、根本的に直すことは難しいけれども、日常生活が可能になるような治療があるものもあります。神経難病といっても治療が有効なものと難しいものとがあります。直接治療法がなくとも医療がかかわることで少しでも生活しやすくすることはできます。また、この分野は日進月歩です。次々に新しい治療も開発されていますので、あきらめないで神経内科にかかってください。

日本神経学会HPより

神経難病病棟に入院するのは、どんな病気なのでしょうか?

以下の31疾患が神経難病病棟の入院対象疾患として定められています。

  • 脊髄小脳変性症
  • ウイリス動脈輪閉塞症
  • 多発性硬化症
  • ギラン・バレー症候群
  • 慢性炎症性脱髄性多発神経炎
  • クロウ・フカセ症候群
  • 脊髄性進行性筋萎縮症
  • 脊髄空洞症
  • ハンチントン舞踏病
  • 線条体黒質変性症
  • ライソゾーム病
  • ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病
  • 亜急性硬化性全脳炎
  • 副腎白質ジストロフィー
  • 大脳皮質基底核変性症
  • 色素性乾皮症
  • シャイ・ドレーガー症候群
  • 正常圧水頭症
  • 重症筋無力症
  • フィッシャー症候群
  • 多発限局性運動性末梢神経炎
    (ルイス・サムナー症候群)
  • 筋萎縮性側索硬化症
  • 球脊髄性筋萎縮症
    (Kennedy-Alter-Sung病)
  • パーキンソン病
  • 進行性核上性麻痺
  • ペルオキシゾーム病
  • クロイツフェルト・ヤコブ病
  • 致死性家族性不眠症
  • 進行性多発性白質脳症
  • スモン
  • ミトコンドリア脳症

「医療法施行規則第30条の32第1項に規定する特定の病床等について」
(平成10年7月24日、厚生省健康政策局指導課長通知)に定めれた基準より

目的

神経難病は、身体の限局した部位の機能が障害されていくというより、歩行や言語、視力や感覚、嚥下や排泄といった人間の生活の基本となる機能が障害されます。また、認知機能障害や精神症状を伴う疾患もあります。その結果、療養者の受ける肉体的障害や社会的困難、精神的負担が大きいのみならず、 介護者の身体的、精神的、経済的負担も大きくなります。しかも、通常慢性進行性の経過をたどったり、後遺症を残すことが多いため、療養者ならびに家族の負担は計り知れないものがあります。また、現在の医学水準でも診断の精度は100%とはいえず、死後の脳・神経病理診断で確定されることもあります。

当院では滋賀県の神経難病医療に貢献すべく、以下のことに取り組んでいます。

  1. 精度の高い診断と良質な医療の提供。
  2. 在宅療養を支援する医療・看護・介護・福祉部門との連携の強化。
  3. 地域における神経難病の経験の少ない医療職・看護・介護職への実践的指導。
  4. 滋賀県や大津市の難病医療行政・保健機関との連携。

入院部門(神経難病病棟:6A)

入院部門は本館棟6階に厚生労働省が定めた基準に従った20床の神経難病病棟を開設しています。神経難病の療養を考慮した3モーター電動ベッド、移動支援器具や発語が困難な患者さんのためにトーキングエイドを用意しています。検査機器として、神経・筋の機能を非侵襲的に調べる誘発筋電計・筋電図装置、磁気刺激装置やビデオモニター下での脳波計を設置しています。嚥下障害に対しては、栄養支援(NST)チームによる評価・回診のもとに、嚥下障害の程度にあわせて段階的な嚥下支援食を用意し、嚥下訓練を行っています。また、リハビリ部門では、在宅での療養を念頭にいれ、継続可能な機能訓練の個別指導も行う指針です。

なお、神経難病病棟への入院は医療法施行規則通知に指定された「神経難病」31疾患 が対象となります。

外来部門(脳神経センター:外来Aブロック)

外来部門では本館棟2階脳神経センター外来で日本神経学会認定医の資格を持った神経内科専門医が診療にあたります。また 脊髄空洞症などの脳神経外科的疾患では専門の脳・神経外科医が外来を担当します。また、診療所や地域病院からの紹介には 地域医療課が事務窓口になり円滑な受診ができるように配慮しています。

調査・研究部門

調査・研究部門を設置し、神経難病の治療や看護に関する臨床的研究・調査を行い、最新の知見を収集し、その成果や情報を患者さんやご家族に還元し、神経難病の治療法や看護技術の進歩に貢献します。

他部門との連携した医療

神経難病治療センターの機能の他に病院本体の機能として、合併する神経組織以外の疾患に対応する各診療科や救急時に迅速に対応するERおおつ(救急治療部)があり、 MRIやSPECT、320列マルチスライスCT、80列160スライスCTなどの充実した放射線部門があります。

リハビリテーション部門は、運動療法、言語療法、作業療法からなる総合リハビリ(脳血管Ⅰ)であり、個別性の高い集約的なリハビリ評価・訓練を行います。また、ベテラン薬剤師より、薬剤に関してのきめ細かな説明を行い、毎週、これら医療関連全職種が病棟回診に定期参加し、個別性を配慮した医療・ケアの提供に努めています。さらに病院付属施設として、在宅療養を支援する訪問看護ステーションがあります。

医療・介護・看護必要度の高いケースでは、退院後の療養支援や医療連携を円滑に進めるため、患者さん・ご家族、在宅療養を支援する病院内外の医療・看護・介護スタッフによる10数名規模のチームケアカンファレンスを入院中に開催しています。神経難病医療には地域の医療機関や保健・介護機関との連携が欠かせないので地域医療課が連絡調整にあたります。

スタッフ紹介・学会認定医等資格

廣田 伸之

廣田 伸之

役職所長
(脳神経内科診療部長兼務)
学会認定医等資格日本内科学会認定内科医、日本神経学会認定神経内科専門医・指導医、日本臨床神経生理学会認定医(脳波分野、筋電図・神経伝達分野)

廣田 真理

廣田 真理

役職医長 
(脳神経内科医長兼務)
学会認定医等資格日本内科学会認定内科医、日本神経学会認定神経内科専門医・指導医、日本臨床神経生理学会認定医(脳波分野、筋電図・神経伝達分野)

布留川 郁

布留川 郁

役職医長 
(脳神経内科医長兼務)
学会認定医等資格日本神経学会認定神経内科専門医・指導医、日本内科学会認定医・総合内科専門医

山田 真人

山田 真人

役職医長
(脳神経内科医長兼務)
学会認定医等資格日本神経学会認定神経内科専門医・指導医、日本内科学会認定内科医、日本認知症学会認定専門医

募集・採用について

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